【オニオオハシ(オオオオハシ)の生態!】鳴き声や寿命について等9個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

本日は、オニオオハシ(オオオオハシ)の生態についてまとめていきたいと思います。

 

南米大陸ブラジルの国鳥に指定されるほど、そのカラフルな美しさが際立つオニオオハシ。

キツツキ目オオハシ科オオハシ属に属するこの鳥は、一体どのような特徴を兼ね備えているのでしょう?

 

今回は、オニオオハシ(オオオオハシ)についいてのポイント、

①オニオオハシ(オオオオハシ)の画像(写真)!特徴は?なつく?くちばしは取れる?英語でなんていうの?名前の由来はなに?
②オニオオハシ(オオオオハシ)の生息地(分布)はどこなの?上野動物園にいる?どの季節で見ることができる?
③オニオオハシ(オオオオハシ)の寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?天敵はだれ?
④オニオオハシ(オオオオハシ)の雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長に成長するの?
⑤オニオオハシ(オオオオハシ)の鳴き声(さえずり)の特徴は?
⑥オニオオハシ(オオオオハシ)はペットにできる?飼育方法は?何を餌にしているの?
⑦オニオオハシ(オオオオハシ)の性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
⑧オニオオハシ(オオオオハシ)の生体の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ぬいぐるみは販売されている?
⑨オニオオハシ(オオオオハシ)の種類や品種はなにがいる?似ている鳥はだれ?オオハシの違いはなに?

 

以上9個の点についてお伝えします。

それでは、オニオオハシ(オオオオハシ)の写真(画像)を見ていきましょう!

 

オニオオハシ(オオオオハシ)の画像(写真)!特徴は?なつく?くちばしは取れる?英語でなんていうの?名前の由来はなに?

 

上記画像がオニオオハシです。

 

オニオオハシはキツツキ目オオハシ科に分類されます。

 

一際異彩を放つのは、その余りにも巨大過ぎるくちばしでしょう。

オニオオハシのくちばしは平均20cmにも及び、身体との比率は全鳥類中最大です。

全体が鮮やかなオレンジ色をしており、先端の黒色のスポット・正中線に沿っての真っ赤なラインも特徴的ですね。

黒と白の体色とも相まり、原色揃いのオニオオハシは「アマゾンの宝石」と称されるほどです。

 

オニオオハシの巨大なくちばしは、いかにも重そうに見えますが、中身はほぼ空洞・スポンジ状になっています。

 

この様な形状は専門用語で「ハニカム構造」と呼ばれるそうです。

そのため想像以上に軽く、日常生活には一切支障をきたしません。

 

また、くちばしの内部には細々とした無数の毛細血管が走っており、放熱をするラジエーターの様な役割も持ち合わせています。

 

国内各地の動物園で飼育されており、その風貌から荒々しい印象を与えがちなオニオオハシですが、意外にも他の鳥との協調性に優れています。

オオハシの仲間でも最大種であり動物食も行う本種ですが、飼育下で餌が満たされている状態ですと、無益な争いはしない様です。

鳥舎など熱帯雨林を再現した広いドーム状の施設で展示している園も多く、小型インコなどにちょっかいなどを出されても意にしない鷹揚さを持ち合わせています。

 

良くひとなれもし飼い主や飼育員をくちばしで小突いて餌をねだったり、慣れてくるとインコ類の様に「カキカキ」を要求してくるなど、犬や猫の様な仕草を取ります。

 

その知能もかなりの高さを持ち、一緒に過ごす家族を群れの仲間・他人を外来者と言うように完全に見分けることが可能です。

 

野生下でも滅多に争わない鳥であり、その一生を相性の良いペアで過ごすという、愛情深い鳥でもあります。

 

こんなオニオオハシですが、一時期くちばしが取れ人間の顔になるという画像が、SNS上で話題になったのをご存知ですか?

完全なジョーク画像(俗に言うコラ画像)になるのですが、あれを見て「オニオオハシのくちばしは取れる」と信じ込んでしまった方も多い様です。

鳥類のくちばしはある程度は再生するのですが、流石に根元から取れてしまうと言うことは致命傷となります。

 

最近はブラジルの鳥獣保護団体が3Dプリンターでくちばしを失ったオニオオハシに対し「義くちばし」を作成し、話題にもなりました。

この際は現地の19歳の少年による虐待行為が原因でしたが、IT技術の進歩と共に救われる野生動物の生命があるということは朗報でしょう。

 

オニオオハシの名前の由来ですが、本種は当初「オオオオハシ」と呼ばれていました。

 

改名の経緯は単純で「オ」と言う母音が4回続き、発音がしづらかった…ただそれだけです。

トンボの仲間「オニヤンマ」にもある様に、基本的に巨大な生き物の頭文字には「オニ」がつく傾向がある様ですね。

 

英語では「Toco Toucan」と表記され、読み方は「トコ・トゥーキャン」となります。

 

次に、オニオオハシ(オオオオハシ)の生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。

 

オニオオハシ(オオオオハシ)の生息地(分布)はどこなの?上野動物園にいる?どの季節で見ることができる?

 

オニオオハシの分布域は南米大陸です。

 

ブラジルを中心にギアナからパラグアイにかけての、低地帯の熱帯雨林を主な住処としています。

現地では一年を通し生息地に留まる「留鳥」であり、繁殖期などは森の奥深くに入りますが、基本は一年を通し観察する事が可能です。

 

オニオオハシは動物園のある意味、目玉的な鳥なので、全国各地の動物園でかなり広く飼育されています。

上野動物園も例外ではなくオニオオハシ専用の展示スペースがあるほどで、2012年には人工孵化にまで成功しているのです。

 

次は、オニオオハシ(オオオオハシ)の寿命はどれぐらいなのかについてお伝えします。

 

オニオオハシ(オオオオハシ)の寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?天敵はだれ?

 

オニオオハシの平均寿命は約20年です。

 

正確に言うと野生下では10〜20年ほど、飼育下個体の平均寿命は約20年と言われています。

 

繁殖期ですが、日本の気候に照らし合わせてみると、春から夏にかけてが最も盛んな時期と言われています。

子育ての際は他の鳥類や哺乳類の放棄巣・木のうろなどを用いますが、比較的柔らかい木の上方部分に自ら穴を開けることも観察されています。

 

一回の産卵数は2〜4個であり、夫婦が交代制で卵を温めます。

概ね20日ほどで孵化に至り、その後もオス・メスの共同作業で雛を育て上げるのです。

 

天敵は野生下ではほぼ存在しません。

むしろオニオオハシ自身が他種の天敵となるケースの方が多く、いわゆる頂点捕食者とも言えるでしょう。

 

それでは、オニオオハシ(オオオオハシ)の雛(幼鳥)の特徴についてお伝えします!

 

オニオオハシ(オオオオハシ)の雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長に成長するの?

 

画像は生後一週間ほどのオニオオハシの雛です。

 

孵化直後のオニオオハシの雛は特徴的なくちばしを兼ね備えていません。

産まれたての雛は、一般的な鳥の雛と同じく羽毛をもちません。

ただその発育速度はかなりのもので、あっという間に綿毛から羽毛が生え揃い、孵化後40〜60日後には完全な幼鳥になり巣立ちをします。

 

この期間内にくちばしは完全に伸長し、ほぼ親と同じ長さにまで成長するのです。

 

巣立ち直後の雛は親鳥と比較し、ややくちばしの色が薄く黄色味がかっています。

体色も全体的にぼんやりとしていますが、短期間の内に羽毛が生え替わり、すぐに親鳥と変わらない容姿になります。

 

オニオオハシはオオハシ科最大種であり、順調に育てば実に50〜60cmの全長にまで成長します。

 

それでは次に、オニオオハシ(オオオオハシ)の鳴き声(さえずり)の特徴をお伝えします!

 

オニオオハシ(オオオオハシ)の鳴き声(さえずり)の特徴は?

 

オニオオハシの鳴き声はかなり特殊です。

 

一番連想しやすいのがカラスの鳴き声で、オニオオハシの鳴き声と非常に似通っています。

「ガァーッ!ガァーッ!」と非常に大きな鳴き声を発し、実に1km先までこの声は届くほどです。

 

飼育下では飼い主をパートナーと認識する事が多く、その様な時は多少控えめな大きさで同様の鳴き声を発します。

 

次に、オニオオハシ(オオオオハシ)はペットにできるのかについてお伝えします。

 

オニオオハシ(オオオオハシ)はペットにできる?飼育方法は?何を餌にしているの?

 

オニオオハシは個人飼育が可能であり、ペットとしても人気の高い種類です。

 

しかし入荷量が極端に少なく、日本に来るほとんどのオニオオハシは現地採集個体になるので、手に入れるのにはかなりの労力と費用が発生します。

ベストは海外輸入種に明るい鳥獣専門店などに、個別に依頼をする事でしょう。

それでも運が良くて2〜3ヶ月、時には数年待たされることもあります。

その道のプロですら、容易に入手はできません。

 

オニオオハシの飼育についてですが、まず最大で60cmになる巨鳥なので、大型のケージは必需品です。

幸いにも大型インコ用のケージが数多く市販されているので、そちらを流用しましょう。

 

オニオオハシの性格は、慣れるにつれ非常に甘えたがりになり、ケージに入れたままですと非常にストレスが溜まります。

そのため1日最低一回は室内に放鳥し、飼い主とのコミュニケーションや、オニオオハシのストレス解消に努めてあげてください。

 

放鳥の際に最も注意する点は、オニオオハシは直線飛行しかできないと言う事です!

手乗りインコや文鳥の様な旋回行動を行うことができず、知らずに放鳥すると窓ガラスや壁に勢いよくぶつかるため、命の危険すら生じてしまいます。

そのため室内には多くの止まり木を用意し、ガラスなどにはカーテンをかけ、いざという時のクッションがわりにして下さい。

 

また、オニオオハシは非常にパニックに陥りやすい動物です。

 

急な明暗・知らない来訪者・急に触れたりすると、ショックで「心臓発作」を起こしてしまいます。

オニオオハシの視界に入ってから、コミュニケーションを取る事が鉄則となるのです。

 

鳴き声に対する防音対策も必要となります。

 

南米アマゾンの広大な地では必然的に鳴き声を大きくする必要があり、進化の賜物とも言えますが、実に1km先にまで届くほどの大声なんです。

インコの様に断続的には鳴きませんが、確実に近隣住民の騒音被害になってしまいます。

吸音材程度では手に負えないので、個別に部屋をリフォームするか、思い切って防音室を導入する事も考慮して下さい。

 

好奇心旺盛なのもオニオオハシの特徴であり、その為部屋中のものに興味を持ち、硬貨や文房具・ビニールなどを高確率で異食してしまいます。

放鳥の際はこれらの行為にも十分気をつけて下さい。

 

餌についてですが、自然界では木々の種子・果実などの植物食に加えて、両生類・爬虫類・小型哺乳類・小鳥・昆虫などもバランス良く摂取しています。

飼育下では果実を主食とし、ドッグフード・大型インコの餌・ゆで卵等の動物性タンパク質をコンスタントに与えて下さい。

 

更にオニオオハシの給餌には常に「餓死」の問題がつきまといます!

 

というのも、オニオオハシは代謝スピードが恐ろしく早く、半日の絶食で命に関わってしまいます。

ケージ内には常に新鮮な餌がある状態を維持し、長期間の旅行などはなかなか難しくなる事を、飼育する前に念頭に置いておきましょう。

 

更に鉄分の代謝が苦手であり、鉄分の蓄積による肝臓へのダメージがかなり多く見られます。

主食の果実でも「柑橘類」は鉄分が多いので、絶対に与えないでください。

オニオオハシにとり、ミカンやグレープフルーツは毒となり得るのです。

 

最後に気温ですが、完全な熱帯地域の鳥ですので365日24時間のエアコンは必須です。

 

気温は28℃が最も適しており、逆に日本の夏場は熱帯地域より気温が上がるので、適宜クーラーに切り替える必要もあります。

 

次に、オニオオハシ(オオオオハシ)の性別雌雄(メスオス)の見分け方についてお伝えします。

 

オニオオハシ(オオオオハシ)の性別雌雄(メスオス)の見分け方は?

 

オニオオハシの性別判定はほぼ不可能です。

 

基本的に全長の差とくちばしの大きさで見分けると言われますが、個体差が大きく、高確率で誤認します。

 

過去、北海道円山動物園ではオニオオハシの繁殖プロジェクトがありましたが、その道のプロが厳密に判定したにも関わらず「両個体がメスだった」と言う話もあるほどです。

 

それでは、オニオオハシ(オオオオハシ)の生体の値段についてお伝えします!

 

オニオオハシ(オオオオハシ)の生体の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ぬいぐるみは販売されている?

 

オニオオハシの平均価格は30〜60万円ほどです。

 

かなり高額ですが、南米からの移送費・採取にかかる手間や人的費用・ストックにかかる維持費を加味すると、妥当な価格でしょう。

 

ぬいぐるみは各種動物園の目玉として、お土産として多く取り扱われています。

 

最後に、オニオオハシ(オオオオハシ)の種類や品種はなにがいるのかをお伝えします。

 

オニオオハシ(オオオオハシ)の種類や品種はなにがいる?似ている鳥はだれ?オオハシの違いはなに?

 

オニオオハシはオオハシ科に分類され、系統図の横隣にはチュウハシ属という近縁種が存在します。

更に下に目をやるとオオハシ属にカテゴライズされ、同属にはオニオオハシを含む9種類のオオハシの仲間が存在します。

 

人工繁殖の技術が確立していないので、品種というものはまだまだ存在していません。

 

似ている鳥としては真っ先に「サイチョウ」が頭に浮かびます。

サイチョウ自体も巨大なくちばしを持つ大きな鳥ですが、1mにも達し東南アジアに分布することから、進化過程でのつながりは一切ありません。

 

オオハシは他にも「チュウハシ」「コチュウハシ」という、同じオオハシ科の仲間が存在しています。

 

姿形は酷似していますが、大分類として「くちばしの大きさ」と「全長」そして「体色」で大きな違いが顕著に現れます。

分類の際は酷似種が多くかなり混乱するのですが、ことオオハシの仲間に限っては「大分類」で見分けをつける事が可能となります。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

オニオオハシ(オオオオハシ)のまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①オニオオハシ(オオオオハシ)の画像(写真)!特徴は?なつく?くちばしは取れる?英語でなんていうの?名前の由来はなに?

人懐こく寂しがり屋でラブバードの様な性格をしています。

20cmのくちばしとオオハシ科の最大種という点が顕著な特徴です。

くちばしが取れるというのは、海外のジョーク画像が発端のデマですね。

英名は「Toco Toucan」です。

本来は「オオオオハシ」という名でしたが、発音のしづらさから「オニオオハシ」に改名されました。

 

②オニオオハシ(オオオオハシ)の生息地(分布)はどこなの?上野動物園にいる?どの季節で見ることができる?

生息地はブラジルを中心とした南米大陸です。

上野動物園では人工繁殖も成功しており、その姿を見る事ができます。

1箇所に留まるので、一年を通し観察可能です。

 

③オニオオハシ(オオオオハシ)の寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?天敵はだれ?

一般的に20〜30年ほどの寿命を持ち、春〜夏にかけ繁殖を行います。

天敵はほぼ存在しません。

 

④オニオオハシ(オオオオハシ)の雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長に成長するの?

孵化直後はごく普通の雛ですが、巣立ちまでの間に急速にくちばしが発達します。

最大体長は60cmと言われています。

 

⑤オニオオハシ(オオオオハシ)の鳴き声(さえずり)の特徴は?

「ガァーッ!ガァーッ!」とカラスの鳴き声のボリュームを遥かに上げた鳴き方をします。

この声に強弱をつけコミュニケーションを取り合います。

 

⑥オニオオハシ(オオオオハシ)はペットにできる?飼育方法は?何を餌にしているの?

ペット飼育は問題ありません。

野生下では果実を中心に他の動物も襲う雑食性です。

飼育設備は同サイズの大型インコに倣いますが、飛び方・心臓発作・餓死・鉄分の過剰摂取・異食など注意すべき点が多い鳥です。

 

⑦オニオオハシ(オオオオハシ)の性別雌雄(メスオス)の見分け方は?

プロでも誤認するほどで、これという雌雄差の明確な根拠はありません。

 

⑧オニオオハシ(オオオオハシ)の生体の値段や販売価格はいくらぐらいなの?ぬいぐるみは販売されている?

価格は30〜60万円ほどで、各動物園の土産コーナーに多数ぬいぐるみが置いてあります。

 

⑨オニオオハシ(オオオオハシ)の種類や品種はなにがいる?似ている鳥はだれ?オオハシの違いはなに?

チュウハシ・コチュウハシという近縁種が存在し、オオハシ属は計9種類に分かれます。

東南アジアのサイチョウに似ますが、系統的にはかなり遠い距離です。

オオハシ同士は「全長」「くちばしの大きさ」「体色」に大きな違いがあります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)