みなさんこんにちは。
今回は、カイツブリについてまとめていきたいと思います。
皆さんは「カイツブリ」という鳥をご存知ですか?
あまり聞き慣れない名前ですよね!
よく考えると鳥の名前って知っているのは数種類で、
実は見たことはあるけど名前は知らない鳥がたくさんいると思います。
ここの記事をきっかけにいろんな鳥を知ってみてはいかがでしょうか?
今回は「カイツブリ」について10個のポイント!
以上の項目にまとめてお伝えします!
まずは「カイツブリ」の生態からお伝えします!
目次
カイツブリの生態を分かりやすく!
カイツブリはカイツブリ目カイツブリ科カイツブリ属に属する鳥です。
まさにカイツブリ中のカイツブリですね!
主に流れの緩やかな河川や湿原に生息していて、陸に上がることはほとんどありません。
稀に渡りの時期に海上で確認されることもありますが、基本的には留鳥として生活しています。
アフリカ大陸、ユーラシア大陸中緯度以南、イギリス、インドネシア、日本、パプアニューギニア、マダガスカルが主な分布地で、北部に生息しているものは冬の水面凍結に備えて渡ることがあります。
結構世界でも幅広く見られるような分布の仕方をしていますね!
日本では主に4~7月に繁殖をして一度に4~6個の卵を産みますが、
世界では4~12月までが繁殖の時期とされています。
それだけ分布している場所に適応した繁殖期があるのだと考えられますね。
なんだか生態だけ見るとあまり特徴のない鳥にも思えてしまいます…
次はカイツブリの見た目から攻めてみましょう!
カイツブリの画像!
こちらがカイツブリです!
黒と白が対象的でキレイな鳥ですね!
前述の通り基本は水上で生活しているので、見えませんが足がかなりアンバランスな見た目になっています。
水中に適した足に進化したということですね!
そのため泳ぎ方もアヒルなど一般的な水鳥とは異なり、足を櫂(かい)のように使ったカエルと似た泳ぎ方をします。
また尾羽も極端に短く見た目にはわからない程です。
普段見ている水鳥とは全く違うようですね…
留鳥と説明しましたが、冬でもちゃんと見れるのでしょうか?
また実は夏と冬の見た目も違うのでそこも抑えていきましょう!!
カイツブリは冬に見れるの?
まずはこちらをご覧ください!
こちらも先ほどと同じカイツブリなのですが、先ほどの写真と全く見た目が違いますよね?
こちらがカイツブリの夏羽です。
つまり、先ほどの写真は冬羽のカイツブリだということが分かりますね!
夏は白かった部分が赤みがかった色になって、温かみがでます。
また、冬で見れるのかどうかですが、地域によりますね。
カイツブリが留鳥として生息するのは本州中部以南なのでそれより上の地域となると見ることは難しいでしょう。
北海道や東北に夏の間渡るものもいますが、やはり見れても夏羽のカイツブリとなってしまいます。
世界的に見ても基本的な分布は中緯度以南になっているので、あまり寒いのは得意ではないようですね!
北部にお住まいの方には残念な結果となってしまいましたが気を取りなおして最後まで読んでいってくださいね!!
さあ、カイツブリといえば琵琶湖でよくみられるという話がありますが、
次は本当に琵琶湖で見られるのかについて触れていきます!
カイツブリは琵琶湖で観れるの?
カイツブリは本当に琵琶湖で見られるのか?
この疑問は愚問だったようで滋賀県の人はほとんどカイツブリを知っている程有名らしいです!
滋賀県の県鳥にもなっていますね!
琵琶湖はカイツブリが繁殖に集まることで知られていたようです。
しかし、近年では琵琶湖離れが起きているらしく、環境の悪化が原因だとされています。
滋賀県内どの生息数もかなり減っていて希少種に加えられるほどにまでなってしまったようです…
水鳥でほとんど陸に上がらないともなると水質は最も重要な要素ですよね。
環境が改善されて琵琶湖にカイツブリが戻ってくるのを願うばかりです!
見た目や生息地が分かってきたとなれば次は鳴き声が気になりますよね?
鳴き声の特徴を探ってみましょう!
カイツブリの鳴き声の特徴は?
カイツブリの鳴き声は「キリリリリリ」というような鳴き声です。
最後の方は消え入るように終わっていて少しセミのヒグラシに似ているような印象を受けます。
また警戒地には「ピッ」と短く強い声を出すようです。
繁殖期には雌雄で「キリリリリリ」という鳴き声を互いに交し合います。
お互いになにかメッセージを送りあっているようで可愛いですね!
前述の琵琶湖では繁殖の時期にはカイツブリの鳴き声が飛び交っていたのが想像できます!
水鳥というと「グァー、グァー」と鳴くイメージが強いですが小刻みに鳴くものもいるんですね!
次は鳴き声を交し合いゴールインして誕生したカイツブリのヒナについてご紹介します!
カイツブリの雛(幼鳥)の特徴は?
こちらがカイツブリのヒナです!
親鳥とはかなり見た目が異なりますよね…
茶色と黒の縞模様のような体に黒い頭といった見た目でクチバシも少しピンクがかっています。
模様だけでいったら少しトラをイメージできそうな見た目ですよね!
孵化から60~70日で巣立ちをし、1年ほどで成熟するのですが、
巣立っても羽にはヒナらしさが目立ち、若干のまだら模様の場合もあるようです。
成鳥からはあまり想像できないヒナでしたね!
また、カイツブリは子育ても少し面白いところがあります。
どんな子育てなのか見てみましょう!!
カイツブリの子育ての仕方は?
カイツブリの子育てで最も大きな特徴、それは…
移動の際にヒナを背中に乗せるんです!
親鳥は外敵や寒さから守るためにいっぱしに泳げるようになるまで背中に乗せて移動し、そのまま潜水したりもします。
ヒナとしてはいきなり潜水されたらかなりびっくりしそうですよね…
しかし順調に成長していくと親は独立を促すために追い出す形で自立させてしまいます。
なんだか自然を生き抜くために仕方ないとはいえ、かわいそうな気もしてしまいますね。
そして順調に成長すれば一年後にはパートナーを見つけるようになるんですね!
小さいころから親から追われたり、いきなり乗っている親鳥が潜水したりと、
もしかしたらそこらの鳥よりもタフに育っているかもしれませんよ!
カイツブリについてこの記事を読んでみて大分詳しくなったはずです。
もう一歩知識を深めるとしたら、豆知識ですよね!
ここからはカイツブリの豆知識についてご紹介していきます!
カイツブリの漢字は?別名も!
カイツブリは漢字での表記になると、鸊鵜(へきてい)と書かれます。
しかしこれはカイツブリのみが呼ばれるわけではなく、カイツブリ目カイツブリ科に属する水鳥の総称として使われます。
そしてもう一つカイツブリのような水鳥を指す古い呼び名があります。
それは「鳰」(にお)です。
この漢字はカイツブリ系の水鳥を指すために作られた和声漢字で奈良時代辺りには「にほどり」等と呼ばれていました。
カイツブリという名前で呼ばれ始めたのは室町時代以降で、「鳰」も「カイツブリ」も潜水する姿から名づけられました。
琵琶湖も昔は「鳰」が多く住んでいたことから「鳰の海」と呼ばれていたそうですよ!!
こんなに古くから馴染みのある鳥だとは思いませんでしたね!!
さて、カイツブリ目カイツブリ科に属する水鳥と上に書きましたが、他にもカイツブリの仲間が日本にいるのでしょうか?
次はカイツブリの他の種類についてです!
カイツブリの種類はなにがあるの?
こちらはカンムリカイツブリという種類のカイツブリです!
確かに頭にカンムリをかぶっているみたいですよね!
他にも野本で見られる種類では、
「アカエリカイツブリ、カンムリカイツブリ、ミミカイツブリ、ハジロカイツブリ」
が存在しています。
結構たくさんいて驚きですね!
ちなみに今回ご紹介したカイツブリは日本において一番小さい種類です…
いかがでしたでしょうか!
いままで聞いたことのない鳥でも調べてみるととても魅力ある鳥に思えたのではないでしょうか!
それではまとめに入っていきましょう!
カイツブリのまとめ!
今回、カイツブリについてお伝えしてきました。
①穏やかな河川や湿原に生息する水鳥!
②足は泳ぎに特化していてカエルのような泳ぎ方!
③冬羽は黒と白!夏には白かった部分が赤っぽくなる!
④冬に見るなら南寄り!寒いのは少し苦手…
⑤昔は琵琶湖にたくさんいた!今は琵琶湖離れで希少種にまで!
⑥少しヒグラシに似た鳴き方!繁殖期には雌雄で鳴きあいます!
⑦ヒナは茶色と黒の縞模様!ちょっぴりトラにも似てる!?
⑧小さい時はひなを乗せて子育て!成長すると追い出されてしまいます!
⑨鸊鵜(へきてい)や鳰(にお)、カイツブリには古くからいろんな名前があった!
⑩日本にも複数種類のカイツブリ!仲間はたくさんいた!
普段気にならないことだからこそ調べて見て面白さが分かる楽しみがあります。
これを機に他の鳥にも興味を持ってもらえると嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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