みなさんこんにちは。
今回は、アカアシチョウゲンボウの生態についてまとめていきたいと思います。
アカアシチョウゲンボウは、タカ目ハヤブサ科チョウゲンボウ属の猛禽類です。
毎年、シベリアからインド洋を横断し、越冬地のアフリカ南部まで2万2000㎞を超える距離を移動します。
アカアシチョウゲンボウは、猛禽類で最も長距離を移動する渡り鳥です。
今回は、アカアシチョウゲンボウについてのポイント、
以上7個の点についてお伝えします。
まずは、アカアシチョウゲンボウの写真(画像)をお見せします!
目次
アカアシチョウゲンボウの画像(写真)!体重や特徴は?販売価格はどれくらいなの?
全長は約29cm、翼を広げた大きさは70~72㎝、体重150gでキジバトぐらいの大きさです。
アカアシチョウゲンボウは、シベリアからインド洋を経て南アフリカまで2万2000kmを群れで移動します。
日本は、アカアシチョウゲンボウの渡りのルートではないため、見られる機会が極めて稀な旅鳥です。
アカアシチョウゲンボウのオスは、上面が灰黒色で斑はなく、下腹が赤茶色で、目の周囲と脚の赤色が目立ちます。
脚が赤色という特徴が、アカアシチョウゲンボウの名前の由来です。
細い翼を素早く羽ばたき、時々、風上に向かってホバリング(停空飛翔)をします。
グライダーのように飛んだり、ひらひらと直線的に飛んだりします。
アカアシチョウゲンボウのホバリングは、羽に風を受けて停空する方法です。
アカアシチョウゲンボウは、猛禽類専門店で稀に人工繁殖した個体が輸入販売されています。
価格は20~30万位です。
次に、アカアシチョウゲンボウの生息地(分布)をお伝えします!
アカアシチョウゲンボウの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?
中国東北部を中心に繁殖、インドから南アフリカで越冬します。
アカアシチョウゲンボウは、春と秋の渡りの時期に、北海道から石垣島までの日本各地で迷い鳥が数羽、観察されています。
次は、アカアシチョウゲンボウの寿命をお伝えします!
アカアシチョウゲンボウの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?
アカアシチョウゲンボウの寿命は、10年ほどと言われています。
繁殖期は、4月頃から始まります。
4~5月ごろに崖の横穴、平たい岩の上、樹洞、桟橋の下などに営巣します。
それでは次に、アカアシチョウゲンボウの雛(幼鳥)の特徴をお伝えします!
アカアシチョウゲンボウの雛(幼鳥)の特徴は?チゴハヤブサに似ているの?識別方法は?
アカアシチョウゲンボウの幼鳥は、背に淡褐色羽縁があり、胸は縦班があります。
黄橙のアイリングで足がやや赤っぽいのが特徴です。
アカアシチョウゲンボウは、飛びながら虫を捕食します。
餌をとる技術を身につけることは大変なことです。
アカアシチョウゲンボウの雛は、巣立っても1か月以上は親と一緒に暮らし狩りの方法を学びます。
アカアシチョウゲンボウとチゴハヤブサは、全長約30cmとほぼ同じ大きさです。
アカアシチョウゲンボウのメスと幼鳥は、チゴハヤブサに似ています。
体下面に黒い斑があり、下腹と下尾筒が赤茶色をしており、大きな黒い瞳の愛らしい姿がそっくりです。
識別方法は、脚が赤いことと飛翔の方法です。
チゴハヤブサは、飛翔が巧みで飛びながら昆虫を捕まえて、飛びながら食べることも見られます。
アカアシチョウゲンボウは、グライダーのように飛んだり、ひらひらと直線的に飛んだりします。
また、アカアシチョウゲンボウは群れを作ることが多く見られます。
次は、アカアシチョウゲンボウの鳴き声(さえずり)の特徴をお伝えします!
アカアシチョウゲンボウの鳴き声(さえずり)の特徴は?
繁殖期には「キキキキ」と速いテンポで鳴きます。
チョウゲンボウの鳴き声は非常によく響きます。
次に、アカアシチョウゲンボウの飼い方(飼育方法)をお伝えします!
アカアシチョウゲンボウの飼い方(飼育方法)は?何を餌にしているの?
アカアシチョウゲンボウの餌は、主に昆虫です。
ネズミ、小鳥、カエル、トカゲなども食べます。
野鳥は鳥獣保護法により、捕獲や飼育は認められていません。
2012年11月、インド北東部で12~14万羽のアカアシチョウゲンボウが虐殺されるというショッキングなニュースが世界中に広がりました。
毎年数十万羽のアカアシチョウゲンボウが、渡りの中継地インド北東部で、カスミ網によって密猟されていたのです。
しかし、ボンベイ自然史協会やバードライフ、インド環境・森林大臣等の尽力により、悲劇は食い止められました。
今では、ドヤン貯水池は、毎年百万羽のアカアシチョウゲンボウの滞在地となりました。
ボンベイ自然史協会「アカアシチョウゲンボウ・プロジェクト」が中心となり、住民の意識を変えていきました。
アカアシチョウゲンボウの「渡りの驚異と野鳥保全の重要性」を子どもたちや地元の住民に知らせ、住民自らが野生生物保護へと意識を変えました。
この活動を通して、村議会でアカアシチョウゲンボウの狩猟禁止という決議が通りました。
日本では、人工繁殖されたアカアシチョウゲンボウが、猛禽類専門店で販売されています。
アカアシチョウゲンボウの飼育は、決まった時間に餌をあげ、毎日体重を測るなどの細やかな世話が必要です。
餌はヒヨコやウズラを一口大に切ってあげる必要があります。
アカアシチョウゲンボウは、動物食のため、フンがかなり強く臭います。
チョウゲンボウは、他の猛禽類やカラスに襲われることもあり、外で飛ばすことは危険です。
ストレスが溜まらないように、室内で自由に飛べる環境を整えることが大切です。
目が大きく、体が丸っこくて愛らしい姿ですが、アカアシチョウゲンボウは猛禽類です。
飼育するには、長く飼えるか、具合が悪くなったらどこで診てもらうか等を慎重に準備することが重要です。
それでは最後に、アカアシチョウゲンボウのオスとメスの違いをお伝えします!
アカアシチョウゲンボウのオスとメスの違いは?
アカアシチョウゲンボウのオスは全身が灰黒色、下面は青灰色です。
オスは胸上部が斑のない灰色で、下腹から下尾筒は赤褐色が目立ちます。
メスは頭部が黒く、上面はオスより淡い青灰黒色です。背は淡褐色で胸に斑があり、下腹は縦斑になっています。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
アカアシチョウゲンボウのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは7個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①アカアシチョウゲンボウの画像(写真)!体重や特徴は?販売価格はどれくらいなの?
全長約29cm 翼を広げた大きさ 70~72㎝ 体重150g
アカアシチョウゲンボウは、上面が灰黒色、下腹が赤茶色、目の周囲と脚は赤色
価格は20~30万位
②アカアシチョウゲンボウの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?
中国東北部を中心に繁殖、インドから南アフリカで越冬
アカアシチョウゲンボウは、春と秋の渡りの時期に北海道から石垣島までの日本各地で観察される
③アカアシチョウゲンボウの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?
アカアシチョウゲンボウの寿命は、10年ほど
繁殖期は、4月頃から始まる
④アカアシチョウゲンボウの雛(幼鳥)の特徴は?チゴハヤブサに似ているの?識別方法は?
アカアシチョウゲンボウの幼鳥は、背に淡褐色羽縁があり、胸は縦班がある
黄橙のアイリングで足がやや赤っぽいのが特徴
チゴハヤブサは、飛翔が巧み
アカアシチョウゲンボウは、グライダーのように飛んだり、ひらひらと直線的に飛び、群る傾向が強い。
⑤アカアシチョウゲンボウの鳴き声(さえずり)の特徴は?
繁殖期には「キキキキ」と速いテンポで鳴く。
チョウゲンボウの鳴き声は非常によく響く。
⑥アカアシチョウゲンボウの飼い方(飼育方法)は?何を餌にしているの?
アカアシチョウゲンボウは、決まった時間に餌をあげ、毎日体重を測るなどの細やかな世話が必要
餌はヒヨコやウズラを一口大に切ってあげる必要がある。
⑦アカアシチョウゲンボウのオスとメスの違いは?
オスは胸上部が斑のない灰色で、下腹から下尾筒は赤褐色が目立ちます。
メスは頭部が黒く、上面はオスより淡い青灰黒色。背は淡褐色で胸に斑があり、下腹は縦斑
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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