みなさんこんにちは。
本日は、ツツドリの生態についてまとめていきたいと思います。
ツツドリは、カッコウ目カッコウ科カッコウ属の夏鳥です。
ツツドリ(筒鳥)という名前が面白いですね。
今回は、ツツドリについてのポイント、
以上8個の点についてお伝えします。
それでは、ツツドリの写真(画像)を見ていきましょう!
目次
ツツドリの画像(写真)!特徴は?
全長は約32cm、翼を広げた大きさは約56㎝、体重は100gくらいです。
ツツドリは、キジバトと同じくらいの大きさです。
頭から背中・翼上面は灰色で、白い腹にやや太い黒い横縞の模様があります。
ツツドリは、色合いや体の模様がハイタカにそっくりです。
「ハイタカが来た」と勘違いして、托卵する巣から親鳥が離れることを狙っているという説があります。
次に、ツツドリの生息地(分布)をお伝えします!
ツツドリの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?
ツツドリは、アジア大陸に広く分布しています。
繁殖地は、シベリアや中国、朝鮮半島、ヒマラヤの山地です。
ツツドリは、夏鳥として春から秋にかけて、九州以北の本州や北海道に渡来します。
木の茂った森林に生息して、明るい場所にはあまり出てきません。
次は、ツツドリの寿命をお伝えします!
ツツドリの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?
ツツドリの寿命は、4年4か月生きた上野動物園の飼育下での記録があります。
野生のツツドリは、それより短いですが、はっきりとはわかりません。
ツツドリの繁殖期は、5~7月です。
カッコウ目の鳥であるツツドリも、托卵(他の鳥の巣に自分の卵を産み、ヒナを育ってもらう)の習性を持っています。
ツツドリは、主にセンダイムシクイの巣に托卵します。
ホトトギスのいない北海道では、ツツドリもウグイスの巣に托卵します。
それでは次に、ツツドリの雛(幼鳥)の特徴をお伝えします!
ツツドリの雛(幼鳥)の特徴は?
ツツドリの卵は、托卵する仮親の卵とそっくりな色合いの卵を産みます。
本州のツツドリは、白色または、淡褐色の地に褐色と淡い紫色の小斑点が散在する卵を産みます。
ホトトギスのいない北海道では、ツツドリの卵はウグイスに托卵するため、ウグイスの卵に似た赤茶色の卵を産みます。
ツツドリの雛は、孵化すると、仮親の卵を自分の背を使って巣の外へ放り出します。
自分より大きなツツドリの雛を、仮親はなぜ育てるのか、不思議ですね。
ツツドリの雛の真っ赤な口の中の色・食べ物をねだる鳴き声に、仮親は反応するという仮説があります。
次は、ツツドリの鳴き声(さえずり)の特徴をお伝えします!
ツツドリの鳴き声(さえずり)の特徴は?
ツツドリは、山に響く低音の鳴き声が特徴的なカッコウ類の鳥です。
「ポポ、ポポ、ポポ‥‥」
竹筒を叩くような鳴き声が、ツツドリ(筒鳥)の和名の由来です。
繁殖期のツツドリのオスは、「ポポ、ポポ」と鳴きます。
ツツドリの地鳴きやメスの鳴きは、「ピピピピ」と鳴きます。
次に、ツツドリは何を餌にしているのかをお伝えします!
ツツドリは何を餌にしているの?
ツツドリは、毛虫を食べることが知られています。
他の鳥が毛の少ない芋虫を食べるのに対して、毛の多い蛾の幼虫を食べます。
戦前の研究書に「カッコウの胃を解剖したところ、胃壁に毛虫の棘がたくさん刺さっていた」と記録されています。
次は、ツツドリのオスとメスの違いをお伝えします!
ツツドリのオスとメスの違いは?
ツツドリは、雌雄同色です。
「メスの赤色型」というメスのみに見られる体色があります。
ツツドリの赤色型(メス)には、背中全体が赤褐色の地に黒い横縞の模様があります。
それでは最後に、ツツドリとカッコウやホトトギスとの違いをお伝えします!
ツツドリとカッコウやホトトギスとの違いはなに?鳴き声が似てる鳥はだれ?
体の大きさは、ほぼ同じです。
ツツドリが約32cm、一番大きいカッコウが約35cm、一番小さいホトトギスが約28cmです。
体色も似ています。
カッコウは、全体的に灰色がかった褐色です。腹部と胸に黒いやや細い横縞があります。
ホトトギスは、頭部と背中が青みがかった黒灰色、翼と尾羽は黒褐色で、腹部に黒くて太い横縞があります。
ツツドリは、スマートな体型で背中と胸が青みがかっています。胸の黒い横縞があります。
3種は、鳴き声で識別します。
カッコウは、「カッコウ、カッコウ」とくぐもった声で鳴きます。
ホトトギスは、声量のある甲高い声で鳴きたてます。
ホトトギスの鳴き声は、「テッペンカケタカ」と聞きならします。
オスは、求愛の際に「キョキョキョ」と鳴きます。
メスは、「ピピピピ」と鳴きます。
ツツドリのオスは、「ポポ、ポポ」と低音で鳴きます。
メスは、「ピピピピ」と鳴くので、ホトトギスのメスの鳴き声と似ていますね。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
ツツドリのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは8個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ツツドリの画像(写真)!特徴は?
ツツドリは、キジバトと同じくらいの大きさ。
頭から背中・翼上面は灰色で、白い腹にやや太い黒い横縞の模様がある。
ツツドリは、色合いや体の模様がハイタカにそっくり
②ツツドリの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?
ツツドリは、アジア大陸に広く分布。
繁殖地は、シベリアや中国、朝鮮半島、ヒマラヤの山地。
ツツドリは、夏鳥として春から秋にかけて、九州以北の本州や北海道に渡来
③ツツドリの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?
ツツドリの寿命は、4年4か月生きた上野動物園の飼育下での記録がある。
ツツドリの繁殖期は、5~7月。
ツツドリは、主にセンダイムシクイの巣に托卵する。
④ツツドリの雛(幼鳥)の特徴は?
ツツドリの雛は、孵化すると、仮親の卵を自分の背を使って巣の外へ放り出す。
ツツドリの雛の真っ赤な口の中の色・食べ物をねだる鳴き声に、仮親は反応する。
⑤ツツドリの鳴き声(さえずり)の特徴は?
繁殖期のツツドリのオスは、「ポポ、ポポ」と鳴く。
ツツドリの地鳴きやメスの鳴きは、「ピピピピ」と鳴く。
⑥ツツドリは何を餌にしているの?
毛の多い蛾の幼虫を食べる。
⑦ツツドリのオスとメスの違いは?
雌雄同色。
「メスの赤色型」がある。
⑧ツツドリとカッコウやホトトギスとの違いはなに?鳴き声が似てる鳥はだれ?
同じカッコウ目の鳥で、体の大きさや胸から腹部の模様が似ている。
ホトトギスとツツドリのメスは、「ピピピピ」と鳴くので似ている。
鳴き声の違いで識別する。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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