みなさんこんにちは。
今回は、ゴイサギについてお伝えします。
皆さんはゴイサギという鳥をご存知でしょうか?
シラサギやアオサギという名前ならサギの仲間だということが容易に分かりますがゴイサギという名前だと一瞬分からないですよね…
今回はゴイサギについて11つポイント,
をまとめていきたいと思います!
まずはゴイサギの見た目からお伝えします!
目次
ゴイサギの写真!
こちらがゴイサギです!
ゴイサギはペリカン目サギ科ゴイサギ属に属する鳥です。
サギの仲間というと何となくシラサギのような首の長い鳥を想像しますよね!
そう考えるとこのゴイサギはペリカン科とあるだけに何となくペリカンの見た目に似ている気がします。
頭頂部から背中にかけて濃紺色をしておりこの濃紺色は翼にもつながっているため後ろから見ると楕円系のような広がり方をしています。
翼の濃紺色部分以外は灰色でこの灰色は横から見ると頬からつながっているのが分かりますね。
瞳は赤みがかっていて目じりからクチバシにかけてクチバシと同色に色が伸びています。
くちばしの色は夏は黒く冬は黄色です。
そのため冬のゴイサギはお腹が白いのもありどことなくペンギンに似ている印象もあります!
見た目はなんだかモノクロでクールな印象を受けますよね!
ゴイサギの特徴が分かった所でどこに住んでいるのかも探ってみましょう!
次はゴイサギの生息地についてです!
ゴイサギの生息地はどこ?
ゴイサギはその涼し気な見た目とは裏腹に世界に広く分布しています。
分布地をざっと挙げてしまうと、
アフリカ大陸、北アメリカ、南アメリカ、ユーラシア大陸、インドネシア、日本、フィリピン、マダガスカル
とかなり広域に生息しているのが分かりますね!
日本では夏季に北海道に飛来する他、本州以南では留鳥として見られるケースもあります。
逆に上の方から冬季になんかするケースもあるらしいですよ!
アフリカやマダガスカルというとカラフルな生物が多いイメージがありますがゴイサギのような見た目の生物もいるんですね!
でも見た目だけ分かっても見つけられるとは限りませんよね?
鳴き声ももちろん知っておきたいところです!
次はゴイサギの鳴き声についてです!
ゴイサギの鳴き声の特徴は?
ゴイサギの鳴き声は思ったより気の抜けた鳴き声です。
「プァガァー」
という感じの鳴き声です!
似ている音で言えば楽器のホルンの音を間抜けにしたようなイメージでしょうか…
またこれは繁殖期の鳴き声なのですが、鳴き方も面白いんです。
まず口を開けないで鳴きます。
金管楽器の音を口を開けずに出すのは結構すごいですよね!
もう一つが鳴くタイミングで足踏みをすることです。
足踏みをして一鳴き、また足踏みをして一鳴き。
ちょっと見てみたいですね!
ではゴイサギはこの鳴き声でどんなメスを呼んでいるのでしょうか?
次はゴイサギのメスの特徴を見ていきましょう!
ゴイサギのメスの特徴は?
特徴といってはみたものの…ゴイサギは雌雄同色なんですね。
驚くくらい雌雄の違いがありません!
繁殖期にはゴイサギの頭には冠羽と呼ばれる白い三本の毛が伸びるのですがこちらもオスとメスに違いはありません。
しかし、役割の分担はしっかりとあります。
繁殖期になり、無事つがいになるとオスは巣の材料となる枝を運び、メスが組み立てます。
その後の子育てでは雌雄交代で卵を温めて生まれてからも交代しながらの子育てを続けます。
夫婦で交代しながら協力して営巣から子育てまでやるというのはとても温かみが感じられていいですね!
そんな暖かい家庭に生まれたゴイサギのヒナはなにか見た目に特徴はあるのでしょうか?
次はヒナの姿を見てみましょう!
ゴイサギの幼鳥ってどんな見た目なの?
こちらがゴイサギのヒナです!
成長はペンギンに似ていましたが、ヒナはスリムなウズラといった感じの見た目ですね!
孵化してから25日程で巣を離れ始め50日程で飛べるようになり完全に独立します。
成長のあの姿になるまでには3年程かかります。
幼鳥時は見た目はもちろんのことですが目の色も黄色で成鳥に近づくにつれて赤くなっていきます。
体の色が変わる鳥は多くいますが目の色まで変わるというのは珍しいですね!
またこのゴイサギのヒナはその姿でいる期間が長いためか、ゴイサギではなく「ホシゴイ」と呼ばれます!
この名前は体にある斑点が星のように見えるからという理由で名づけられました。
名前の由来がとてもロマンチックですね!
ヒナは名前も見た目も全く違いかなり面白いですよね!
それでは次はゴイサギが何を食べているのかに迫っていきましょう!
ゴイサギの餌はなに?
ゴイサギは肉食性です。
基本的に両生類、魚類、昆虫、クモ、甲殻類を食べます。
これらを夜に捉えるのがゴイサギの一般的な食生活ですが、育児中に限り昼でも食事をとることがあるようです。
田んぼなんかによく見られるシラサギなんかも田んぼで虫を食べているイメージがありますよね?
しかし何となく鳥が虫を食べている姿というのは見たくない気がします…
さあ!ゴイサギの生態についてはかなり詳しくなれたのではないでしょうか?
ここからは少し豆知識を入れてさらにゴイサギについて詳しくなってもらいたいと思います!
次はゴイサギの別名についてです!
ゴイサギの別名はなに?
ゴイサギの名前についてはいろいろ面白い話があり、先ほどお話したヒナの呼び名である「ホシゴイ」ですね。
成鳥にも実は別の呼び名があり、「夜烏」(よがらす)というのがあります。
これは先ほどの餌のお話で出た夜に捕食活動を行うという点に関連しています。
ゴイサギは餌を探す時に「クワークワー」という鳴き声を発します。
鳴き声の話で触れたのは繁殖期の鳴き声でこちらの鳴き声は普段の鳴き声ということですね!
この鳴き声から夜になく烏(からす)ということで「夜烏」という別名がついたんですね!
またゴイサギという名前の由来には有名な「平家物語」が関連しておりこの話の中で「正五位」という称号を天皇から与えられたという話があります。
そのため正五位のサギ、「ゴイサギ」の名前がついたんですね!
この話は能楽の演目の一つにもなっているというのだから驚きです!
こう掘っていくとゴイサギはとても地位の高い鳥なんですね!
次は似ていると言われる鳥との比較をしていきたいと思います。
ゴイサギと似ているといわれる鳥は「アオサギ」と「ササゴイ」の二匹がいるんです!
早速比較していきましょう!!
アオサギとゴイサギの違いは?
こちらがアオサギです!
確かに似ていますね!
しかしこの画像は首がたたまれている写真でこの首が伸びると
このように全く似ていないんです…
アオサギの方が首がすっきり長くてかっこいい気さえしてしまいますよね。
色合いに関しても背中一面が濃紺色のゴイサギに比べると白の割合が圧倒的に多いですね。
そう考えるともしかしたら正五位の称号がなかったらゴイサギの名前がアオサギだったかもしれませんね!
では次はササゴイとの比較をしてみましょう!
ゴイサギとササゴイの違いは?
こちらがササゴイです!
先ほどのアオサギと比べるとこちらの方が似ていますよね!!
色合いこそ少し暗めですが形態が全く一緒ですので見間違いでは断然こちらが多いと思います。
違いは全体的に色が暗めになっていることですね。
また、羽には格子状のような白い模様が入っており近くで見れば判別は容易かもしれません。
ゴイサギは繁殖期に後頭部に白い冠羽が生えるとありましたがササゴイは常時黒い冠羽が伸びています。
漢字で書くと「笹五位」となりゴイサギと一緒にこの鳥も正五位の称号を持っているように聞こえますがこちらは名前に入っているだけで称号は持っていません!
ゴイサギの記事で書くと詐欺師みたいで少し可哀そうですね…
ゴイサギと似ていると鳥の特徴はここら辺でお分かりいただけたと思います!
次は外国でのゴイサギの呼び方を見てみましょう!
ゴイサギは英語でなんていうの?
ゴイサギは英語で「Black-Crowned Night Heron」と呼ばれます。
こちらを和訳すると「黒い頭をした夜のサギ」となります。
どうやら外国でも「夜烏」の名前は健在のようですね!
しかしフルネームでは長すぎるため「Night Heron」と呼ばれているらしいです。
英語での名前も日本での名前の由来から別名までなんだかゴイサギはかっこいい名前が多いですね!
ゴイサギに関しては豆知識も含めてかなり詳しくなれたのではないでしょうか!
それでは最後にゴイサギの現状について少しお話したいと思います。
ゴイサギは駆除の対象なの?
ゴイサギは有害鳥獣に登録されています。
日本全国というわけではなさそうですが、田んぼがありゴイサギが営巣する地域になると田んぼを荒らされてしまうらしいです。
元よりサギは繁殖期になると近辺に住んでいる他種のサギと共にコロニーと呼ばれる集団営巣地域を作り出します。
そのためこのコロニーに選ばれてしまった田んぼ等はかなり荒れる上に糞なども異臭を放ち苦情を多く生み出すようです。
たしかに人間が生きていく上で田んぼを荒らす等の害があると駆除の対象に入ってしまうのですが、事件の外から見ている人からすると可哀そうに見えてしまいますよね…
なんとかうまく共存できる方法があることを祈るのみですね!
最後は少し悲しい話になってしまいましたがポイントをまとめていきたいと思います!
ゴイサギのまとめ!
ゴイサギについての紹介をまとめていきます!
いかがでしたでしょうか!
普段見かける鳥って実はこれだけの情報を持った魅力的な鳥たちなんです!
この記事を読んでそんな野鳥に興味を持っていただけたら幸いです!!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
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