ハクセキレイ(野鳥)の生態!鳴き声や育て方等8つのポイント!








 

みなさんこんにちは。

今回は、ハクセキレイについてお伝えします。

 

長い尾を振りながらせわしなく動いている小さな鳥がいます。

 

これは「ハクセキレイ」という野鳥です。

あなたはハクセキレイという野鳥をご存じですか?

 

今回はハクセキレイについてのポイント、

①ハクセキレイの生態!オスとメスの特徴はなに?
②ハクセキレイの生息地ってどこらへんなの?
③ハクセキレイの画像(写真)!
④ハクセキレイの鳴き声ってどんな特徴があるの?
⑤ハクセキレイの巣ってどんな形をしているの?
⑥ハクセキレイはペットとして飼う事ができるの?餌は何を与えればいいの?
⑦ハクセキレイの寿命ってどれくらいなの?
⑧ハクセキレイって逃げないの?人懐っこいの?

 

以上8つの点についてお伝えします。

まずはハクセキレイの生態からお伝えします!

 

ハクセキレイの生態!オスとメスの特徴はなに?

 

 

ハクセキレイは、頭から肩、背、胸部が黒またはグレーで腹部と頬が白い羽毛に覆われており、長いしっぽがある特徴です。

夏は細身ですが、厳しい寒さを乗り越えるために冬は脂肪を蓄えてコロコロとした体型になります。

 

ハクセキレイによく似たセキレイ科の仲間に「セグロセキレイ」という鳥がいますが、ハクセキレイの頬が白いの対して、セグロセキレイは頬が黒いのでここを押さえておけば見分けるのが簡単です。

「セキレイ」は漢字で書くと「鶺鴒」となりますが、これには「背がピンと伸びてきれい」という意味があります。

確かにハクセキレイは、背筋をピンと伸ばし、せわしなく動いていますね。

 

さて、鳥の仲間にはクジャクやオシドリのようにオスとメスで見た目が全く違う種類のものがいますが、ハクセキレイはオスとメスで見た目に違いはあるのでしょうか?

 

結論からいうと、ハクセキレイのオスとメスは前述したクジャクやオシドリのように明らかな違いは見られません。

ただ、全く同じという訳ではなく、メスの方がオスに比べて黒みが薄いため、よく見ればオスかメスか判別が可能になります。

 

体長は21cmくらいで、セキセイインコやモズなどと同じくらいです。

食性は雑食性で、昆虫や蜘蛛、ミミズなどを食べていますが、人間が野鳥の餌付けにまいたパンくずなども食べているようです。

 

ただし、市町村によっては餌付けをするのを禁止している場合がありますので、やめておいた方が良いかと思います。

ハクセキレイのオスとメスはクジャクなどと比べて性別による見た目の差は少ないようですね。

 

続いてはハクセキレイの生息地をご紹介します。

 

ハクセキレイの生息地ってどこらへんなの?

 

 

ハクセキレイは水辺や農耕地に生息していますが、市街地や公園などでも観察することが出来ます。

比較的低い土地を好むようで、河川の下流域でよく観察されるようです。

 

そもそも、ハクセキレイは日本だけで観察出来る鳥なのでしょうか?

答えはNOです。

 

ハクセキレイは、カムチャツカ半島やロシア沿海地方などでも観察することが出来ます。

かつては寒い北国から越冬のために渡りをする「冬鳥」でしたが、現在では一年中同じところに留まり続ける「留鳥」になっています。

 

日本では北海道や東北地方でしか繁殖されていませんでしたが、地球温暖化の影響や人間の住環境の変化の影響もあって徐々に生息域を南に拡げ、現在では関東地方や中部地方では割りとポピュラーな存在になりました。

 

そのためか、ハクセキレイは茨城県水戸市や東京都東村山市などといった東日本の市の鳥として採用されており、そのことからも特に東日本においては野鳥の中でも身近な存在であることがよく分かります。

 

よく見かけるハクセキレイですが、かつては冬になると日本にやって来る冬鳥だったのは驚きですね!

続いてハクセキレイの画像を公開します。

 

ハクセキレイの画像(写真)!

 

画像を見る前にハクセキレイの見た目の特徴をおさらいしておきましょう。

  • 頭から肩、背、胸部が黒またはグレー
  • 腹部と頬が白しっぽは長い
  • 夏は細身だが冬はコロコロしている

 

 

 

実際画像を見ても、上記の特徴がよく出ていますね。

ハクセキレイは、夏場はオスとメスがつがいで行動しますが、冬場は単独行動をします。

 

このハクセキレイは単独行動してコロコロとした体型に見えるので、冬のハクセキレイなのでしょう。

画像で見たらハクセキレイの可愛さがよく分かりますね。

 

続いてはハクセキレイの鳴き声について紹介します。

 

ハクセキレイの鳴き声ってどんな特徴があるの?

 

鳥の鳴き声にはストレスを軽減させる「セロトニン」を分泌する効果があるようで、鳥の鳴き声を聞くと癒されると感じる人は多いようです。

また、「聞きなし」と呼ばれる鳥や動物の鳴き声を人間の言葉の発音に当てはめる遊びもあるくらいなので、古くから人間は鳥の鳴き声に親しんできたと言っても過言ではないでしょう。

 

ハクセキレイの鳴き声にはどんな特徴があるのでしょうか。

ハクセキレイは普段は「チュンチュン」と鳴き、飛んでいるときは「チチン、チチン」と鳴きながら波形に飛びます。

余談ですが、ハクセキレイ(鶺鴒)は秋の季語で、ハクセキレイやセキレイについて詠んだ俳句も多数残されています。

 

ハクセキレイについて詠んでみるのも風流で良いかも知れませんね。

ハクセキレイは普段は「チュンチュン」と鳴き、飛んでいるときは「チチン、チチン」と鳴くようです。

続いては、ハクセキレイがどんな巣に住んでいるか紹介します。

 

ハクセキレイの巣ってどんな形をしているの?

 

「鳥の巣」と聞いたらどんな形を思い浮かべますか?

 

一口に「鳥の巣」といっても、お椀型やとっくり型など様々な形がありますし、巣の材料も木の枝や泥、石など住んでいる環境などにより多種多様です。

肝心のハクセキレイの巣ですが、ハクセキレイの巣はお皿のように平べったい形をしており、巣の材料は枯れ草や植物の根を使っています。

地上の窪みや民家の軒下や瓦の隙間、エアコンの室外機などに巣を作ることがあります。

 

なお、ハクセキレイをはじめとしたセキレイ科の仲間はきれい好きで、雛が寄生虫や細菌で病気にならないように巣の中にある糞を定期的にくわえて外に捨てます。

巣は鳥が眠るだけではなく、卵を暖め、雛を育てるために必要不可欠です。

できるだけ静かで人間のいない環境に巣を作るのかと思いきや、ハクセキレイは何故か人間に近い環境で卵を産み、雛を育てます。

 

何故、そのようなことをするのでしょうか?

それは、ハクセキレイが置かれている環境に注目すると自ずと答えが見つかります。

 

ハクセキレイには天敵がいます。

それは、カラスです。

ハクセキレイは、1回の繁殖で4個から5個の卵を産むと紹介しましたが、それらが全て成鳥になる確率は非常に低く、雛のうち、あるいは成鳥になってからカラスに襲われて死んでしまうことが度々あります。

 

ハクセキレイが恐れるカラスですが、カラスにも怖いものがあります。

それは、人間です。

 

カラスは人間に対する警戒心がとても強いため、人間に近寄りません。

それを知ってか知らずか、ハクセキレイは人間に近い環境で雛を育て、子孫を残そうとしているのではないでしょうか。

 

ハクセキレイの巣はお皿のように平べったい形をしていることがよく分かりました。

続いて、そんなハクセキレイをペットとして飼う事ができるかについて紹介します。

 

ハクセキレイはペットとして飼う事ができるの?餌は何を与えればいいの?

 

 

見た目が可愛く動きがユーモラスなハクセキレイは、野鳥愛好家だけでなく一般の人からも人気があり、ペットとして飼いたいと思う人もいるようです。

 

ハクセキレイを飼う事が出来るのでしょうか?

結論からいうと、ハクセキレイはペットとして飼う事はできません。

 

「野良犬や野良猫は保護してペットとして飼う事ができるのに何でハクセキレイは飼う事ができないの!」と憤る人もいますが、ハクセキレイが野良犬や野良猫と違うのは、ハクセキレイが「鳥獣保護法で保護されている野性動物」であるという事です。

そのため、個人でハクセキレイを捕まえてペットにすることは禁じられています。

 

しかし、雛が巣から落ちてしまったり怪我をしているハクセキレイを発見し、保護をしないといけないという状況もあるかも知れません。

ただ、あくまでも野鳥ですので、みだりに保護してしまうのは野生に帰られなくなったり病気などを持っているかも知れないのでおすすめできません。

 

どうしてもほっとけないからと勝手に保護するのは鳥獣保護法に違反するので、お住まいの都道府県の野性鳥獣保護の担当機関に連絡して指示を仰ぐようにしましょう。

その後、保護が必要が必要でなくなったら放鳥してあげましょう。

 

残念ですが、ペットにするのはできないようですね…。

基本的に野鳥に人間の手が加わるのはあまり良くないので、保護が本当に必要か見極めてから保護を見当しましょう。

 

続いてはハクセキレイの寿命についてお伝えします!

 

ハクセキレイの寿命ってどれくらいなの?

 

生き物である以上、死は避けることが出来ません。

ハクセキレイの寿命は、1年くらいで長生きした個体でも2年から3年くらいで寿命を全うするようです。

 

もちろん、寿命には個体差があり、雛の時点でカラスや野良猫などに襲われて死んでしまうものもいれば、成長した後に車にはねられて死んでしまうものや病死するものなど様々です。

ハクセキレイと同じくらいの大きさでペットとして飼育されているセキセイインコの寿命が5年から10年くらいなのに対して、ハクセキレイのたった1年の寿命は短すぎるように感じます。

 

しかし、ペットとして食料と安全な環境が保証されているセキセイインコとハクセキレイが生きている環境は全く異なるもので、食料の確保も難しく天敵に狙われることが常にある過酷な環境です。

短く辛い一生かも知れませんが、だからこそハクセキレイは懸命に生きようとしているのではないでしょうか。

 

ハクセキレイの寿命は1年くらいのようですね。

 

短く感じてしまいますが、ハクセキレイなりに一生懸命生きているのではないでしょうか。

続いては、ハクセキレイは「逃げない野鳥」と言われていますが、その理由を紹介します。

 

ハクセキレイって逃げないの?人懐っこいの?

 

 

基本的に野鳥は警戒心が強いため、人間の姿を見ると逃げてしまいます。

 

しかし、ハクセキレイは人間の姿を見ても逃げないことが多いようです。

何故なのでしょうか?

 

考えられる理由は以下の通りです。

  • 人間に対する警戒心が薄い
  • 人間に近い環境の方が食べ物を獲られる可能性が高いから
  • 好奇心旺盛だから

 

記憶力の悪い人や物忘れの激しい人のことを「鳥頭」と呼ぶことがあるため、「鳥は記憶力が悪い」というイメージを持つ人がいますが、実際はそんなに記憶力が悪いということもなく、怖い目にあったり嫌なことをされたらよく覚えているようです。

 

ハクセキレイは田んぼの稲を食べてしまう害虫を食べたり見た目が可愛らしいので、人間にとっては害のない都合の良い鳥だったといえます。

だから、人間から危害を加えられることが少なく、それ故に人間に対する警戒心が薄れたのだと考えられます。

 

愛らしい姿をしているので餌をくれる人間もおり、それに加えて天敵のカラスから身を守り生き残って子孫を残すために人間に近い環境で生活するようになったのではないでしょうか。

 

また、ハクセキレイは好奇心旺盛で、家に入ろうとした人にくっついて家に入ってしまったということもあるようです。

 

可愛らしい見た目を生かし、種を残すために人間にすり寄るしたたかさ。

好奇心旺盛で時にユーモラスに見え人間を楽しませてくれる。

 

そこがハクセキレイの魅力なのでしょう。

 

それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。

ハクセキレイのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?

それでは、今回お伝えしたハクセキレイのポイントをまとめていきましょう!

 

  • ハクセキレイは頭から肩、背、胸部が黒で腹部は白色。
  • オスとメスで見た目はあまり変わらない
  • ハクセキレイは水辺や農耕地、市街地に生息している。
  • かつては冬鳥だったが留鳥になっており、ハクセキレイを市の鳥に指定している市町村もある。
  • ハクセキレイは画像で見ると可愛さがよく分かる
  • ハクセキレイの鳴き声は「チュンチュン」と「チチン、チチン」
  • ハクセキレイの巣はお皿のように平べったい。人間に近い環境で巣を作り雛を育て上げる。
  • ハクセキレイをペットにすることはできない。保護が必要な場合も都道府県の鳥獣保護の担当機関に連絡して指示を仰ぐこと。
  • ハクセキレイの寿命は1年くらい。いかに過酷な環境で生きているのがよく分かる
  • ハクセキレイは人間に対する警戒心が薄め。人間に連絡して環境で生きることにより天敵から身を守っている

 

ハクセキレイの生態や特徴、鳴き声や巣などを見てきました。

 

かつては冬鳥だったが今は留鳥になっているハクセキレイは、人間に近い環境にうまく馴染んだことにより、数を増やしていきました。

しかし、その影響で本来は住み分けが出来ていた同じセキレイ科のキセキレイとセグロセキレイの生息域を侵害してしまうという事態が発生しているようです。

 

人間が与える影響が鳥にも影響を与えるのはちょっと考えものですね。

可愛い可愛いと言うだけでなく、一生懸命生きている彼らの生活を守れるようにできることからやっていくのも良いのではないでしょうか。

 

1 個のコメント

  • 身近な鳥と理解しました。私が住んでいるところは九州大分県佐伯市のコスモタウンで3回建てのマンションですが、なんと2階の玄関側左、胸の高さですが、窓枠にハクセキレイが巣をつくり(2021年5月末)、同年6月22日に卵をその後計4個を産みました。見守り続けた結果、7月6日3羽の雛が誕生しました。私は71歳ですが、我が子のように見守り続けています。
     今後もご指導のほどよろしくお願いします。

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