【オジロトウネンの生態！】冬の羽の特徴やトウネンとの違い等8個のポイント！

みなさんこんにちは。

本日は、オジロトウネンの生態についてまとめていきたいと思います。

オジロトウネンはチドリ目シギ科オバシギ属に分類されるシギの仲間で、小柄な身体が特徴的な旅鳥(渡り鳥)です。

漢字表記は尾白当年…であり、オジロトウネンの特徴や習性をよく捉えています。

今回は、オジロトウネンについてのポイント、

以上8個の点についてお伝えします。

それでは、オジロトウネンの写真(画像)を見ていきましょう！

オジロトウネンの画像(写真)！冬の羽や脚の色の特徴は？英語名はなに？

写真は夏羽のオジロトウネンです。

オジロトウネンは、夏場は明るくどちらかと言えば少しだけ光沢がかった茶色で、羽毛一つ一つがクッキリとしています。

体型もどことなくスマートですね。

反対に冬場になると、全体的に灰色がかり、その羽毛もどことなく暖かそうな感じです。

脚の色は通年変わらず、黄緑色・くすみがかった黄色といった表現がしっくりきます。

オス・メス共に同色であり、外見上の色では雌雄の判別は難しい種類の鳥です。

英名は和名の「オジロトウネン(尾白当年)」とは全く関連性がなく「Temminck’s stint」と名付けられました。

この英名はオランダの鳥類学者テミンク氏に由来します。

それでは次に、オジロトウネンの生息地(分布)はどこなのかをお伝えします！

オジロトウネンの生息地(分布)はどこなの？北海道にいる？どの季節で見ることができる？

写真は冬羽のオジロトウネンです。

オジロトウネンはユーラシア大陸北部、北欧からロシアに渡る広範囲の地域から、東南アジア・アフリカ大陸間を移動する渡り鳥です。

ユーラシア大陸北部で繁殖を行い、冬季には越冬するため南下します。

その際に旅鳥として、秋口に日本に降り立つ訳です。

渡り鳥と言う習性から、明確な生息地はなく、オジロトウネンのライフサイクルやシーズン毎に刻々と変化します。

日本列島における渡り鳥としての休息地はかなりランダムです。

寒帯・亜寒帯で繁殖を行う鳥なので、北海道でもその姿は見られます。

一昔前は群れで訪れる事もありましたが、近年は旅鳥として渡来する数はかなり減少しています。

やはり地球温暖化等が主要因となっているのでしょうか？

次に、オジロトウネンの寿命はどれぐらいなのかについてお伝えします。

オジロトウネンの寿命はどれぐらい？繁殖期はいつなの？絶滅危惧種なの？

オジロトウネンの平均寿命は約7年です。

中には10年以上生きる長寿な個体もいます。

繁殖期は概ね5〜8月、特に夏季に集中しており、ユーラシア大陸北部に数多くの繁殖地の存在が認められています。

夏場とはいえ、なぜ寒帯であるシベリアや北欧にかけての地域を繁殖期に選ぶのかを知るには、まだまだ生態研究が必要でしょう。

日本への渡来数がめっきり減ってしまいましたが、国際自然保護連合ICUNが作ったレッドリストでは、絶滅の危険が少ない「低懸念種LC(軽度懸念の意味のLeast Concern)」に分類されており現時点では絶滅危惧種ではありません。

国内では各都道府県などで独自基準のレッドリストを作成しています。

日本国内では本州関東以南で過去には越冬する事もありましたが、渡来数の減少に比例し、越冬在来個体数も減少しています。

京都府は府の独自基準で「絶滅危惧種」と明確に位置付けており、府内の越冬個体は滅多に見られない状況です。

次に、オジロトウネンの雛(幼鳥)の特徴についてお伝えします。

オジロトウネンの雛(幼鳥)の特徴は？最大でどれくらいの体長に成長するの？

オジロトウネンの卵はこの様に目立たず、捕食者を欺く保護模様をしています。

オジロトウネンの雛は孵化直後は全身が綿毛に包まれ、やや黄色がかった淡いクリーム色をしています。

しばらく経つと背中は暗褐色になり、周囲に溶け込む様な保護色に変化します。

捕食者を欺くために全体的に目立たない色彩になりますが、所々黄色味が入り、腹部はほぼ均一に白くなっています。

同じオバシギ属の「トウネン」の雛に酷似しますが、オジロトウネンの雛の方が全体的に淡い色です。

2〜3週間ほどで親鳥の子育てが終わるほど雛の成長速度は早く、その巣立ちもあっという間です。

オジロトウネンはシギの仲間（シギチと言います）では最小種で、頭部から尾羽にかけての全長は約15cm足らずにしか育ちません。

オジロトウネンは特に渡り鳥なので、巨大になるという事は飛翔を困難にしてしまうので、抜きん出て巨大化する個体は現れません。

ほぼ全てのオジロトウネンは15cm前後の全長と考えて、間違いはないでしょう。

それでは、オジロトウネンの鳴き声(さえずり)の特徴についてお伝えします！

オジロトウネンの鳴き声(さえずり)の特徴は？

オジロトウネンの鳴き声はかなり小さく「プリリリ…」「チリリリリ…」とかぼそく鳴きます。

その小ささから、あまり大声で鳴くと大型の肉食鳥類・猛禽類や哺乳類等の絶好のターゲットになり得るためです。

これはオジロトウネンの生存戦略の一端とも言えるでしょう。

次は、オジロトウネンは何を餌にしているのかについてお伝えします。

オジロトウネンは何を餌にしているの？

オジロトウネンが最も好む場所は干潟です。

他には海辺に面した沼や潮溜まり、やや離れた湿地帯や水田、時には河口付近などで見かける事もあります。

その様な場所は多くが泥状地帯であり、そこに生息する生き物を捕食しているのです。

具体的には海水由来の昆虫類・ゴカイの仲間やミミズ等の環形動物・小さいカニやトビムシなどの甲殻類を主食としています。

他のシギの様に泥内部を嘴でまさぐる様な捕食スタイルではなく、主に表層にいる獲物を啄ばんで捕らえます。

次に、オジロトウネンの性別雌雄(メスオス)の見分け方についてお伝えします。

オジロトウネンの性別雌雄(メスオス)の見分け方は？

オジロトウネンは完全な雌雄同色・同体型なので、雌雄の判別はかなり困難です。

注意深く観察しないと「トウネン」とさえ誤認されがちであり、野外観察や個体識別の際も、なかなか難しいといったところです。

トウネンとは注意深く見れば、脚の色やヨダレ掛けの様な胸部の模様で容易に判別できるのですが、こと性別となるとバードウォッチングのプロでも判別が難しいと言われています。

唯一見分けるとしたら嘴の長さで、メスはオスよりやや長くなるのですが…それも2mmという僅かな差ですので、身体的特徴から完全に区別するのは至難の業です。

繁殖期にもオス・メス共に巣作りし卵を暖めるので、その行動からも推測しづらいでしょう。

最後に、オジロトウネンとトウネンやハマシギやヒバリシギとの違いをお伝えします！

オジロトウネンとトウネンやハマシギやヒバリシギとの違いや識別方法はなに？

まずオジロトウネンは胸部にまで色づく模様が入り、その脚部は黄緑色です。

トウネンは非常に似通りますが、そもそも全長が僅かに大きく、胸から腹部にかけては白一色、そして足は完全な黒色なので外観から容易に判別可能です。

そしてヒバリシギとオジロトウネンの識別方法ですが、これがまたかなりの難易度です。

まずトウネンも含めたこの3種は、トウネンが一番大きいのですが、それも1cm単位での話で遠目では分かりにくいのです。

足に着目すると、ヒバリシギの方が長いので判別できますが、これだけでは高確率で誤認します。

加えてヒバリシギは頸が長く頭部がやや小さめなので、オジロトウネンよりすらっとした印象を受けます。

一番分かりやすいのが足の色でしょう。

オジロトウネンの足は黄緑より、ヒバリシギは完全な黄色をしています。

ただシギの仲間は大抵泥で足が汚れていて観察しづらく、ふっくらしている状態ではほぼ同種に見えてしまいます。

これらを抑えた上で、その特徴を動きから上手くすくいとる根気強さが必要です。

専門家でも一見ではなかなか判別しづらいと聞きます。

ややこしい事にこの3種は当の鳥同士でも誤認し、交雑種が産まれることさえあるのです。

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう！

オジロトウネンのまとめ！

いかがでしたでしょうか？今回お伝えした重要なポイントは8個ありました。

覚えているでしょうか？1個ずつ振り返っていきましょう！

①オジロトウネンの画像(写真)！冬の羽や脚の色の特徴は？英語名はなに？

英語名は「Temminick’s Stint」と言います。

冬の羽は淡い灰色に変化し、足の色は黄緑色をしています。

②オジロトウネンの生息地(分布)はどこなの？北海道にいる？どの季節で見ることができる？

生息地は主にユーラシア大陸北部で繁殖し、日本などには越冬地に渡る際に観察できる旅鳥です。

亜寒帯である北海道には生息し、繁殖地に選ぶ個体さえいます。

年々その姿は減りつつありますが、記録上では日本列島各地に飛来していたので、全国各地のシギチが訪れる干潟などを綿密に観察してください。

日本の気候では初春から夏ごろにかけて最も多く渡来します。

③オジロトウネンの寿命はどれぐらい？繁殖期はいつなの？絶滅危惧種なの？

オジロトウネンの寿命は平均7年ほどです。

中には10年以上生きる個体もいるそうです。

④オジロトウネンの雛(幼鳥)の特徴は？最大でどれくらいの体長に成長するの？

オジロトウネンの雛は孵化直後は全身が綿毛に包まれ、やや黄色がかった淡いクリーム色をしています。

しばらく経つと背中は暗褐色になり、周囲に溶け込む様な保護色に変化します。

オジロトウネンの最大全長は約15cmほどです。

⑤オジロトウネンの鳴き声(さえずり)の特徴は？

オジロトウネンの鳴き声はかなり小さく「プリリリ…」「チリリリリ…」とかぼそく鳴きます。

⑥オジロトウネンは何を餌にしているの？

海水由来の昆虫類・ゴカイの仲間やミミズ等の環形動物・小さいカニやトビムシなどの甲殻類を主食としています。

他のシギの様に泥内部を嘴でまさぐる様な捕食スタイルではなく、主に表層にいる獲物を啄ばんで捕らえます。

⑦オジロトウネンの性別雌雄(メスオス)の見分け方は？

オジロトウネンは雌雄が完全に同色であり、大きさも大差ないので外見からの判別は非常に困難です。

⑧オジロトウネンとトウネンやハマシギやヒバリシギとの違いや識別方法はなに？

オジロトウネンは胸部にまで色づく模様が入り、その脚部は黄緑色です。

トウネンはオジロトウネンに似ますが、全長が僅かに大きく、胸から腹部にかけては白一色、そして足は完全な黒色なので容易に判別可能です。

ヒバリシギは頸が長く頭部がやや小さめなので、オジロトウネンよりすらっとした印象を受けます。

足も完全な黄色なのでこの点で判別可能です。

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

シリケンイモリの繁殖の時期や産卵の時期はいつ？

シリケンイモリの繁殖期は自然界では冬季の1〜2月から春までの6月ごろが一般的です。

ただ、夏季・秋季に産卵する個体群もおり、ほぼ一年を通し繁殖・産卵すると言っていいのかもしれません。

産卵自体は1〜2ヶ月ほど続けられ、その間の合計出産数は100〜400になると言われます。

闇雲に殖やすと幾ら手があっても足りません。

引き取り先や里親等の目処を立てて、計画的に繁殖を行ってください。

次に、シリケンイモリの販売価格や値段をお伝えします！

シリケンイモリの販売価格や値段はどれくらいなの？

シリケンイモリの販売価格値はズバリ、500〜1,000円と言った所です。

値段に雌雄差はなく、まとめ買いで割安価格を設定しているショップもあるほどです。

これは私自身の地域にある10数件のペットショップの平均値なので、都会や離島ではまた高額になり話が違ってくるでしょう。

1,000円を超えるシリケンイモリには〇〇産希少個体・背中が全て金色など、付加価値がつくものがほとんどです。

この様なレア種は例外的に10,000円以上は軽く超える風潮があります。

そもそもアルビノ個体などの特殊な形質は、シリケンイモリやアカハライモリがそこら中で取り放題という現状があいまり、積極的に遺伝的な形質固定が行われていません。

当然ですが、初めてシリケンイモリを飼育する方には全くお勧めしません。

それでは最後に、シリケンイモリの種類はなにがいるのかをお伝えします！

シリケンイモリの種類はなにがいる？アカハライモリの違いはなに？同居はできる？

先に述べた通りシリケンイモリは基亜種オキナワシリケンイモリと、亜種のアマミシリケンイモリの2種類に分かれます。

アカハライモリとの最大の違いは、その体格と運動量です。

シリケンイモリはイモリの仲間では割合に活発な動きを持ち、暖かい時期には水槽中を歩き回ります。

反対にアカハライモリの方が若干大人しく、ジーッと佇む姿が頻繁に観察できます。

そして体格ですが、アカハライモリの方が寸胴で寸詰まりの体型をしているのに対し、シリケンイモリは非常にスラっとしています。

「尻剣井守」の名の如く、繁殖期以外はシャープで長めの尾の形状を持ち、アカハライモリは短く太いといった印象を受けます。

シリケンイモリは真っ赤なお腹の個体が少なく、その点でもアカハラと差別化できますよ。

同居に関してはあくまで実体験ですが、全く問題はありませんでした。

ただ元々生息地も違い、冬眠の可否もあるので、一年を通し同居させることはできません。

そしてケージ内という閉鎖空間ではパワーバランスが偏りやすく、どちらかの種類がいじめられる可能性もあります。

基本的にシリケンイモリ・アカハライモリだけでなく、有尾類は同種同士で飼育するのが最も安全です。

何十年も飼育を続けているベテランなら話は別ですが、これからシリケンイモリを初めて飼育するという方には、同居飼育は積極的に推奨はできません…

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう！

シリケンイモリのまとめ！

いかがでしたでしょうか？今回お伝えした重要なポイントは10個ありました。

覚えているでしょうか？1個ずつ振り返っていきましょう！

①シリケンイモリの写真(画像)！特徴や性格は？毒性はあるの？金箔が入っているように見えるの？英語名はなに？

背中に無数に入る金箔の様な模様が特徴的です。

性格は国産イモリらしくおっとりとしていますが、意外に活発に動き回ります。

アカハライモリと同じフグ毒テトラドトキシンをごく微量ですが持ち合わせます。

英名は「Sword-tail newt」と言います。

②シリケンイモリの生息地(分布)はどこなの？沖縄にいるの？採取場所はどこ？

亜熱帯気候である沖縄諸島並びに奄美諸島の各島に広く分布します。

③シリケンイモリが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する？寿命は？

オスは15cm、メスは18〜19cmが最大です。

寿命は15〜20年ほどになります。

④シリケンイモリの飼育(飼い方)方法は？飼育環境(レイアウトや温度)はどうするの？冬眠する？水槽の選び方も！

水場を好む半水棲種なので陸地のあるアクアテラリウム、大きさは45〜60cm水槽が適します。

活発に動くので流木や岩などで勾配をつけ、適宜隠れ家を作りストレス軽減に努めましょう。

亜熱帯に生息するので野生種は冬眠しません。

適温は15〜24℃ほどで、四季に応じ温度を変化させて下さい。

⑤シリケンイモリの餌と量や頻度はどうする？どう餌やりすればいい？餌を食べない時はどうするの？

餌を食べない場合は環境に慣れていないか、消化器官の疾病が疑われます。

なるべく活餌の動きで食欲を誘い、調子が悪い様だったら清潔な環境に隔離し、個体の回復を待ちましょう。

成体は週2〜3日、アカムシ・イトメ・アサリの身をピンセットで摘み鼻先で震わせて与えます。

十分食べると拒絶するので、シリケンイモリに適正量は選んでもらう形で構いません。

⑥シリケンイモリの性別雌雄(メスオス)の見分け方は？

オスの方がメスより一回り小型です。

繁殖期外のオスはメスに比べると総排泄口が少しだけ隆起しています。

繁殖期はオスが濃紺に近い婚姻色を出し、総排泄口が異様に膨れあがり、メスは抱卵しお腹がパンパンになることで判別可能です。

⑦シリケンイモリがかかりうる病気は？対策方法も！

購入の際の状態をよく見極めましょう。

皮膚病・消化器疾患・カエルツボカビ病が代表的な疾患です。

両生類への投薬はプロでも難しく、可能な限り避けた方が良いでしょう。

管理しやすい個別ケージに隔離し、1日最低1回床材・換水をし清潔な環境を保った上で、イモリの回復力にかけましょう。

カエルツボカビ病は100%の致死率なので、飼育器具の後始末を念入りにして下さい。

⑧シリケンイモリの繁殖の時期や産卵の時期はいつ？

冬季1・2月〜春季6月が一般的ですが、秋季・夏季の産卵例もあり、例外的には通年産卵する個体もいるほどです。

⑨シリケンイモリの販売価格や値段はどれくらいなの？

概ね500〜1,000円の間の金額で販売されています。

アルビノ・全身金粉個体などレアなものは、10,000円は軽く超えるでしょう。

⑩シリケンイモリの種類はなにがいる？アカハライモリの違いはなに？同居はできる？

シリケンイモリが基亜種で、亜種のアマミシリケンイモリを加えると2種類となります。

アカハライモリは真っ赤な腹部をしていますが、シリケンイモリはオレンジないし黄色みがかった腹部です。

シリケンイモリの方が体長が大きくスラっとした印象の体型で、アカハライモリはやや小型であり寸詰まりのポッチャリとした体型をしています。

幅広の尾を持つアカハライモリに対し、シリケンイモリは漢字の通り「尻剣」…即ちシャープで剣先の様な尾を持ちます。

同居は可能ですがパラーバランスが発生しやすく、好適温度も全く違うのでお勧めはしません。

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。