みなさんこんにちは。
本日は、オナガガモの生態についてまとめていきたいと思います。
オナガガモはカモ目カモ科マガモ属に分類されるカモの一種であり、国内でも簡単に観察できるので、バードウォッチングでも人気のあるカモです。
北半球に大部分が生息し、南半球にはほとんど見られません。
今回は、オナガガモについてのポイント、
以上9個の点についてお伝えします。
それでは、オナガガモの写真(画像)を見ていきましょう!
目次
- 1 オナガガモの画像(写真)!エクリプスや夏の羽の特徴は?英語でなんていうの?
- 2 オナガガモの生息地(分布)はどこなの?渡り鳥なの?冬越地はどこ?どの季節で見ることができる?
- 3 オナガガモの寿命はどれぐらい?繁殖期や繁殖地はいつなの?
- 4 オナガガモの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や体重に成長するの?
- 5 オナガガモの鳴き声(さえずり)の特徴は?
- 6 オナガガモは何を餌(食べ物)にしているの?
- 7 オナガガモの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
- 8 オナガガモとコガモやカルガモとの違いはなに?
- 9 オナガガモはジビエの対象なの?美味しいの?
- 10 オナガガモのまとめ!
- 11 シリケンイモリのまとめ!
オナガガモの画像(写真)!エクリプスや夏の羽の特徴は?英語でなんていうの?
左側からオナガガモのオス(夏羽)・メスとなります。
「エクリプス」とは繁殖・子育てを終えたオスのカモが、メスの様に地味な羽色に変化する状態を示します。
子孫を残したオナガガモのオスは、名前の由来にもなる「長い尾羽」も目立たなくなり、全体的に茶褐色となります。
オナガガモの繁殖期は、春から夏にかけての5〜7月がピークでそれ以外の時期は雌雄共に目立たない色をしているんですね。
反対に春から夏場にかけ、非常にオスは目立つ「夏羽」を持ちます。
メスは一年を通し茶褐色のままで全く変化しません。
ですがオナガガモのオスの夏羽は、非常に印象深くなります。
和名の通り、夏季のオスの尾羽は極端に長く、頭部は黒褐色です。
頸部前方は真っ白になり、後部から体幹にかけ灰色がかるコントラストが非常に特徴的です。
この灰色は背部全体に及び、水面下の腹部は完全な白色となります。
羽の付け根には黒いスポットが見られ、羽自体もくっきりとした黒と灰色が混ざり、雌の淡い茶色と比べるとその差は一目瞭然です。
オナガガモの英名は「Northern Pintail」と呼ばれています。
次に、オナガガモの生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。
オナガガモの生息地(分布)はどこなの?渡り鳥なの?冬越地はどこ?どの季節で見ることができる?
エクリプスとなったオス個体です。
オナガガモは北半球の各地域を繁殖のために移動する渡り鳥です。
夏場はユーラシア大陸北部や北アメリカ大陸北部に生息し、冬場になると北アメリカ大陸南部・日本を含むユーラシア大陸南部・ヨーロッパ地方南部等、果てにはアフリカ大陸にも渡り越冬します。
日本には冬鳥として来鳥し、その姿は全国各地で観察可能です。
例外的に亜寒帯気候である北海道では、冬季によく見ることができます。
それでは次に、オナガガモの寿命はどれぐらいなのかをお伝えします!
オナガガモの寿命はどれぐらい?繁殖期や繁殖地はいつなの?
繁殖期のオナガガモのつがいです。
オナガガモの寿命の最高齢は、過去上野動物園で飼育されていた個体の10年4ヶ月です。
野外個体は移動範囲が広大のため確定的ではありませんが、長距離を移動するエネルギー消費やハヤブサ・チョウゲンボウ等の天敵の存在のため、概ね7〜8年は生きると推測されています。
ただ同サイズのマガモの野外長寿記録が20年を超える事もあり、運の良い個体は10年を超える寿命を持つのではないか?という説もあります。
オナガガモの繁殖期は5〜7・8月にかけてです。
この期間は北部に滞在しているので、留鳥でないオナガガモの子育ては、国内では北海道以外ではほとんど見ることができません。
越冬する前に分布する、極地付近を除いた北半球北部のほぼ全域で、繁殖・子育てを行うことが知られています。
それでは、オナガガモの雛(幼鳥)の特徴についてお伝えします。
オナガガモの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や体重に成長するの?
オナガガモの雛(幼鳥)はメス個体に酷似します。
少し異なるのは雛(幼鳥)の背部には白いスポットが入り、腹部に入るラインは成鳥より遥かに明確です。
オナガガモの平均全長はオスが70cm前後、メスがやや小ぶりで50数cm、翼の開張は80〜100cmにまで達します。
一般的に有名なマガモとほぼ同サイズです。
体重は雌雄差と個体差が顕著で、オスで700g後半〜最大1143g、メスは600g後半〜900g後半で1kgを超える事はありません。
次は、オナガガモの鳴き声(さえずり)の特徴をお伝えします!
オナガガモの鳴き声(さえずり)の特徴は?
オナガガモの鳴き声はオスの方のパターンの多さが知られています。
おそらく求愛時などにメスの気を引くため、様々な鳴き声を発すると考えられますが、基本は高い鳴き声で「ピル、ピル、ピル」と鳴きます。
高い鳴き声を何パターンか駆使して、繁殖期などはメスに対しさえずるように鳴きかけるのです。
反対にメスの鳴き声の種類は乏しく、一般のカモの様に「ガーガー」としか鳴きません。
次は、オナガガモは何を餌(食べ物)にしているのかについてお伝えします。
オナガガモは何を餌(食べ物)にしているの?
多くのカモと同じく、オナガガモは雑食性です。
自然界では夜間に餌を探すことが多く、植物の種や水中・水面の藻・植物・各種の水草、貝類や水面に落ちた小型昆虫を捕食します。
餌付けされている個体は、日中でも積極的に捕食しますが、本来自然界に存在しない加工物等を与えがちです。
基本的に餌付けするのはあまり好ましくありません。
与える餌内の人工物、多くはパンなどですが自然界には存在しないものなんです。
確率は低いのですが、個体によってはアレルギーを持つ事もあり化合物が蓄積され疾患にも繋がり兼ねません。
オナガガモに限らず、野生動物の餌付けは不自然な個体の増加にも発展します。
天敵に襲われやすくなったり、自然下での捕食能力が低下する個体も生まれやすいので、観察対象に留めておきましょう。
次に、オナガガモの性別雌雄(メスオス)の見分け方についてお伝えします。
オナガガモの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
オナガガモの雌雄差は季節により異なります。
夏季の繁殖期では、オスの尾羽は遠目で分かるほど長く伸長します。
メス個体は茶褐色に包まれた地味な体色であり、オスよりも一回り小さいことから、区別は非常に簡単です。
これが冬季のエクリプスになると話は変わります。
オスは特徴的な尾羽も短くなり、ほぼメスと同一色になるからです。
この場合はまず体長差で概ねの当たりをつけましょう。
それから風切り羽の両端に着目してみてください。
オス個体は一番外側にある風切り羽が完全な黒色を維持しています。
メス個体は淡い茶色のまま全く変化しません。
そしてエクリプスになっても嘴の色はさして変わらず、オスの嘴両端には濃い青色のラインがはっきりと見て取れます。
それでは次に、オナガガモとコガモやカルガモとの違いはなにかをお伝えします!
オナガガモとコガモやカルガモとの違いはなに?
まずオナガガモとコガモの差は歴然です。
コガモは日本に渡来するカモの仲間では最小種なので、大きさの違いでほぼ同定可能です。
さらにコガモのオスは目元の周りが特徴的な深緑色をしており、メスの目元にはオナガガモにはない黒いアイラインが入ります。
次にカルガモとの違いですが、カルガモは一年中日本で見ることのできる留鳥、オナガガモは冬にしか見られない旅鳥ということから季節により判別できます。
更にカルガモは雌雄同色で、ほぼ茶色一色です。
エクリプス化したオスと混同するのではないか?と思われますが、カルガモの嘴は先端の僅かな部分が黒で、残りの部分は黄色です。
反対にオナガガモの嘴は、灰色か黒色をしています。
この様に嘴に着目するとかなり容易に見分けがつきますよ。
最後に、オナガガモはジビエの対象なのかについてお伝えします。
オナガガモはジビエの対象なの?美味しいの?
オナガガモはマガモなど他のカモの仲間同様に狩猟の対象となります。
とはいえIUCNに低懸念(LC)とはいえ、記載されている本種…
本当に野生種をハンティングしていいものなのでしょうか?
国内に着目すると、約550種類の野鳥の中で28種類が獲っていい(狩猟対象として良い)種類と定められています。
その28種類の中に「オナガガモ」も記載されているんです。
オナガガモの狩猟についての根拠法は「鳥獣保護法」です。
鳥獣保護管理法・狩猟法とも呼ばれています。
環境省の管轄であり「都道府県知事による狩猟免許」「都道府県知事への狩猟者登録」「都道府県知事が認可した猟区」「特定猟具・危険猟法を用いない危険の予防」を遵守すれば、ルール上オナガガモの狩猟は問題なく行えます。
鴨料理を振る舞うレストランへ卸すため、又は料理人自ら食材を狩るケースもあり、紛れもなくオナガガモはジビエの対象種です。
問題の味ですが、人気の高いマガモと比較してみると、口コミではどうやら評判は芳しくありません。
マガモの肉と比べ、かなり水っぽく淡白で、味としては劣っている…という認識が主流のようです。
料理の味ばかりは口にする人の主観が先行するので、実際に食べてみない事には始まらないのではないでしょうか?
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
オナガガモのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①オナガガモの画像(写真)!エクリプスや夏の羽の特徴は?英語でなんていうの?
夏場に繁殖を終えエクリプスとなったオスは、見違えるほど地味な見た目になります。
夏羽の特徴はほぼ雌雄同色、冬羽に比べて茶褐色であり、羽毛量が少ないのか?スラっとした印象です。
英名はNorthern Pintailと言います。
②オナガガモの生息地(分布)はどこなの?渡り鳥なの?冬越地はどこ?どの季節で見ることができる?
北半球に生息し、夏場はユーラシア大陸北部・北欧・北アメリカ大陸北部で繁殖をし、冬場になると冬越しのため東南アジア・北アメリカ南部・ユーラシア大陸南部・アフリカ大陸北部に移動する渡り鳥です。
日本には国土全域に旅鳥・冬鳥として訪れ、まれに関東以南の地域で越冬する事もあります。
③オナガガモの寿命はどれぐらい?繁殖期や繁殖地はいつなの?
オナガガモの長寿記録は上野動物園で過去飼育されていた10年4カ月が最高齢です。
野生下は天敵や渡りの際の衰弱等を考慮すると、7〜8年と言われます。
④オナガガモの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や体重に成長するの?
雛(幼鳥)はメスに酷似しますが、綿毛を持ち、全体的に色素が薄く淡い色をしています。
最大全長はオスで約70数cm、メスで50数cmほどです。
体重はオス個体の1143gが最高記録で、メスはどんなに大きくても900g台に留まり、1kgを超える事はありません。
⑤オナガガモの鳴き声(さえずり)の特徴は?
オスは高くささやくような声で「ピルピルピルピル…」と数回ほど連続し鳴きます。
メスはアイガモやアヒル・マガモに酷似し「ガーガー」と大きめな鳴き声です。
⑥オナガガモは何を餌(食べ物)にしているの?
オナガガモは雑食性であり、植物質は水草や藻・種子などを食べ、動物質として水面付近に落ちる小さな昆虫や時折ミジンコなどの浮遊生物も食べています。
⑦オナガガモの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
夏羽ではオスのみ名前の由来となる長い尾羽を持ち、頭部が青みがかった黒色です。
メスは通年その姿を変えず、ややクリーム色がかった腹部と全体的に茶褐色の姿をしています。
冬羽の判別がかなり難しく、エクリプスとなったオスは嘴の両端に濃い青色のラインが入る事、そして一番外側の風切り羽が黒くなる事で判別が可能です。
⑧オナガガモとコガモやカルガモとの違いはなに?
3種の中でコガモが最小種です。
まずは大きさを比較してみてください。
差が見て取れなければ、コガモのオス,メス共に目の周りに濃い青色と黒色の縁取りが入るのでこれで見分けます。
カルガモは唯一日本に留まる留鳥なので、季節で見分けます。
それでも判別不可でしたら嘴に着目します。
完全に真っ黄色で先端のみ黒くなるのがカルガモ、反対に黒褐色で目立たない嘴の色を持つのがオナガガモとなります。
⑨オナガガモはジビエの対象なの?美味しいの?
国内では狩猟可能な28種の鳥類に入り、正しい手順を踏めば狩猟可能です。
ジビエ料理として全国各地で振る舞われているようです。
味は主観要素が多いのですが、意見をまとめると、マガモより水っぽい肉質を持ち味は数段劣るというのが総意のようですね。
実際に興味がある方は、ご自分の舌でぜひ確かめてみてください。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
そして体格ですが、アカハライモリの方が寸胴で寸詰まりの体型をしているのに対し、シリケンイモリは非常にスラっとしています。
「尻剣井守」の名の如く、繁殖期以外はシャープで長めの尾の形状を持ち、アカハライモリは短く太いといった印象を受けます。
シリケンイモリは真っ赤なお腹の個体が少なく、その点でもアカハラと差別化できますよ。
同居に関してはあくまで実体験ですが、全く問題はありませんでした。
ただ元々生息地も違い、冬眠の可否もあるので、一年を通し同居させることはできません。
そしてケージ内という閉鎖空間ではパワーバランスが偏りやすく、どちらかの種類がいじめられる可能性もあります。
基本的にシリケンイモリ・アカハライモリだけでなく、有尾類は同種同士で飼育するのが最も安全です。
何十年も飼育を続けているベテランなら話は別ですが、これからシリケンイモリを初めて飼育するという方には、同居飼育は積極的に推奨はできません…
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
シリケンイモリのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは10個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①シリケンイモリの写真(画像)!特徴や性格は?毒性はあるの?金箔が入っているように見えるの?英語名はなに?
背中に無数に入る金箔の様な模様が特徴的です。
性格は国産イモリらしくおっとりとしていますが、意外に活発に動き回ります。
アカハライモリと同じフグ毒テトラドトキシンをごく微量ですが持ち合わせます。
英名は「Sword-tail newt」と言います。
②シリケンイモリの生息地(分布)はどこなの?沖縄にいるの?採取場所はどこ?
亜熱帯気候である沖縄諸島並びに奄美諸島の各島に広く分布します。
③シリケンイモリが成体になると最大でどれくらいの大きさに成長する?寿命は?
オスは15cm、メスは18〜19cmが最大です。
寿命は15〜20年ほどになります。
④シリケンイモリの飼育(飼い方)方法は?飼育環境(レイアウトや温度)はどうするの?冬眠する?水槽の選び方も!
水場を好む半水棲種なので陸地のあるアクアテラリウム、大きさは45〜60cm水槽が適します。
活発に動くので流木や岩などで勾配をつけ、適宜隠れ家を作りストレス軽減に努めましょう。
亜熱帯に生息するので野生種は冬眠しません。
適温は15〜24℃ほどで、四季に応じ温度を変化させて下さい。
⑤シリケンイモリの餌と量や頻度はどうする?どう餌やりすればいい?餌を食べない時はどうするの?
餌を食べない場合は環境に慣れていないか、消化器官の疾病が疑われます。
なるべく活餌の動きで食欲を誘い、調子が悪い様だったら清潔な環境に隔離し、個体の回復を待ちましょう。
成体は週2〜3日、アカムシ・イトメ・アサリの身をピンセットで摘み鼻先で震わせて与えます。
十分食べると拒絶するので、シリケンイモリに適正量は選んでもらう形で構いません。
⑥シリケンイモリの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
オスの方がメスより一回り小型です。
繁殖期外のオスはメスに比べると総排泄口が少しだけ隆起しています。
繁殖期はオスが濃紺に近い婚姻色を出し、総排泄口が異様に膨れあがり、メスは抱卵しお腹がパンパンになることで判別可能です。
⑦シリケンイモリがかかりうる病気は?対策方法も!
購入の際の状態をよく見極めましょう。
皮膚病・消化器疾患・カエルツボカビ病が代表的な疾患です。
両生類への投薬はプロでも難しく、可能な限り避けた方が良いでしょう。
管理しやすい個別ケージに隔離し、1日最低1回床材・換水をし清潔な環境を保った上で、イモリの回復力にかけましょう。
カエルツボカビ病は100%の致死率なので、飼育器具の後始末を念入りにして下さい。
⑧シリケンイモリの繁殖の時期や産卵の時期はいつ?
冬季1・2月〜春季6月が一般的ですが、秋季・夏季の産卵例もあり、例外的には通年産卵する個体もいるほどです。
⑨シリケンイモリの販売価格や値段はどれくらいなの?
概ね500〜1,000円の間の金額で販売されています。
アルビノ・全身金粉個体などレアなものは、10,000円は軽く超えるでしょう。
⑩シリケンイモリの種類はなにがいる?アカハライモリの違いはなに?同居はできる?
シリケンイモリが基亜種で、亜種のアマミシリケンイモリを加えると2種類となります。
アカハライモリは真っ赤な腹部をしていますが、シリケンイモリはオレンジないし黄色みがかった腹部です。
シリケンイモリの方が体長が大きくスラっとした印象の体型で、アカハライモリはやや小型であり寸詰まりのポッチャリとした体型をしています。
幅広の尾を持つアカハライモリに対し、シリケンイモリは漢字の通り「尻剣」…即ちシャープで剣先の様な尾を持ちます。
同居は可能ですがパラーバランスが発生しやすく、好適温度も全く違うのでお勧めはしません。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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