みなさんこんにちは。
今回は、ヒヨドリについてお伝えします。
皆さんはヒヨドリという鳥をご存知ですか?
日本ではよく見られますが意外にも海外では生息数が少ない鳥です。
そのため日本にバードウォッチングに来る外国人の間では人気のある鳥となっているようです。
都市部でも見られる鳥で全国に分布しているので是非知っておきたいですね!
今回はそんなヒヨドリについて!
以上12個のポイントでまとめました!
まずは気になるヒヨドリの見た目から見ていきましょう!
目次
ヒヨドリの画像!
こちらがヒヨドリです。
白髪の頭にえんじ色の頬、黒く尖ったクチバシが凛々しいですよね!
写真ではまだら模様の腹部が見られますが背中は頭部と同じく白色、羽の先と尾は茶褐色と落ち着いた色合いをしています。
ヒヨドリはスズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属に属する鳥です。
日本、サハリン、朝鮮半島南部、台湾、中国南部、フィリピン北部とアジアに分布していますが、冒頭に書いてある通り日本以外での生息数は少ないです。
里山、公園といった緑の多い環境を好み樹上での活動を主にしていますね!
10から11月が渡りの季節で地域によっては1000羽を超える群れも見られるようです。
ムクドリの群れなんかは都市部だとよく見られますが1000単位での群れとなるとそう見られる機会はありませんよね…
ヒヨドリの特徴については分かっていただけたと思います!
次は鳴き声について見ていきましょう!
ヒヨドリのさえずりの特徴は?
ヒヨドリのさえずりは透き通った高い鳴き声で非常に聞き心地がいいです。
文字にすると「ヒ、ヒヨーィ!ヒ、ヒヨーィ!」というような声で鳴きます。
さえずりは鳥が繁殖期にメスへ求愛するのに出す鳴き声なんです。
繁殖期にしか聞けないというと一年でもあまり聞けないように聞こえますが実はヒヨドリは他の鳥より繁殖期が長いので心配はいりません!
繁殖期については後述しますので楽しみにしていてくださいね!
前の項目でヒヨドリは主に樹上で活動すると書きましたがどのように過ごしているのでしょうか?
次はヒヨドリの巣の形や生活についてのぞいてみましょう!
ヒヨドリの巣ってどんな形をしているの?
これがヒヨドリの巣ですね。
枝が邪魔で少し見えにくいですがおわん型をしています。
外形が12~20センチと27~29センチの体に比べると小さめな巣を作るんですね。
また、多彩な材料で巣を作る職人肌な一面もあり小枝はもちろん、
枯れツルやイネ科の茎に加え都市部にもなるとビニールの紐も材料に使うといった適応力もあるようです。
樹上に止まっているときはムクドリやツグミといった似たサイズの鳥に比べ直立した姿勢で止まります。
春先には餌のあるツバキの木の近くに陣取ってやってきた他の鳥を追い払うといった強欲な面もあるんです!
樹上での生活と共にヒヨドリの性格も垣間見えてしまいましたね…
巣といえばツガイがヒナを育てる愛の巣ですがヒヨドリのヒナはどのような姿をしているのでしょうか?
次はヒヨドリのヒナについてです!
ヒヨドリの幼鳥の特徴は?
ヒナといってもこの項目ではヒナから少し育った幼鳥について説明していきます。
ヒナについては上の巣の写真である通り、クチバシの色もまだ黄色く赤ちゃんらしさが伝わってきますよね!
多くの鳥にとって幼鳥と成鳥の違いは羽毛の色と質に現れますがヒヨドリもその例外ではありません。
羽が全て生え変わっていないのでなんだかふわふわとして可愛らしい毛質をしていますよ。
色合いも成鳥のような白髪ではなく少し埃っぽい灰色をしていて全体的にあか抜けない印象を受けます。
ヒヨドリは巣立ちまでに10~11日です。なのに巣立った段階では飛び立てないという個体が多い少し間抜けな一面のある鳥なんです…
なので巣立った後も1~2か月は親鳥と共に行動することになるんですね!
見た目も巣立ち後もあか抜けない幼鳥でした!
次はその両親であるツガイの見分け方、つまりオスとメスの違いについてです!
ヒヨドリのオスとメスの違いは?
ヒヨドリのオスとメスの違いは見分けるのがなかなか難しいです。
というのも色模様は同じなんですね…
オスとメスの全長にも違いはありますが見た目で分かるものではありません。
一つだけ、本当に微妙な違いではありますがオスの方が頭の毛が立っているという見分け方があるんです!
しかしこの見分け方もオスの毛の立ち方が時によりけりで確実ではありませんね…
雌雄同色の鳥を見分けるのは種類に関係なく至難の業ですよね。
確実に見分けたい場合にはやはりツガイでいる所を観察するのが一番な気がします!
違いが分かるようになればバードウォッチャーとしての格も上がりますよね!
次はヒヨドリの食生活についてです。
樹上での生活ではどんな食事をするのでしょうか?
ヒヨドリは何を餌にしているの?
樹上での食生活はやはり果実や花の蜜になるようです。
花の蜜と聞くとハチドリを思い出しますがヒヨドリのような鳥でも餌にするんですね!
また普段はベジタリアンなヒヨドリですが栄養が必要な繁殖期には昆虫も食べるんですよ。
ツバキの木に陣取るのも花の蜜を餌としている故なんですね!
ヒヨドリの生態について中々詳しくなったように思います!
ここからはちょっとした雑学を紹介していきますね。
次は飼育できるのかについてお話していきます!
ヒヨドリってなつくの?飼育はできる?
実はヒヨドリは平安時代には貴族が好んで飼育していた鳥なんです!
というのもヒヨドリは非常になつく鳥で飼い主の判別までできる賢い鳥なんですね。
そのため名前を付けて飼われる程の愛されっぷりでした。
ここまでなつかれると聞くと飼ってみたくなりますよね!
しかし今では野鳥の飼育は鳥獣保護法で一切を禁止されています…
もし保護するような状況になったとしても然るべき機関に保護した後の対応をあおいでくださいね!
こんなかわいいヒヨドリですが迷惑な一面もあるようです。
次はヒヨドリのうるさい鳴き声の対策です!
ヒヨドリがうるさい!対策方法は?
人にも懐き可愛らしいヒヨドリですが、上にある通り多数の群れで集まることから鳴き声がうるさいという被害も出ているようです…
これにはいくつか対策があるようでカラス対策のような防鳥網や置物といった定番の他に、
都心でムクドリの群れを追い払うのに使われるような騒音で追い払うセンサー付きの機械もあるんです。
また、ヒヨドリが迷惑となる要因は鳴き声だけではなく、作物を食べてしまう害鳥でもあります。
色々なシーンに適した対策を取ることが必要になりそうですね!
可愛くて人によくなつく鳥なのに害鳥として認識されてしまっているのはなんだか残念です…
さて、さえずりの項目の時にヒヨドリは繁殖期が他の鳥よりも長いとお話しましたね?
次はいつ頃が繁殖期なのかお話していきます!
ヒヨドリの繁殖期はいつなの?
ヒヨドリの繁殖期は5~9月です。
通常繁殖期は春ごろに始まると初夏に終わるものですがヒヨドリの繁殖期が長いのはちゃんと理由があるんです。
それはツガイとなり生まれた子供が捕食者の餌食になる等命を落とした場合に再繁殖するためなんです!
自然界は生き抜くのが非常に難しい世界ですので少しでも多く子孫を残すための習性なのかもしれませんね!
では無事巣立ち生き抜いた個体はどれぐらい生きるのでしょうか?
次はヒヨドリの寿命についてです!
ヒヨドリの寿命はどれぐらいなの?
ヒヨドリの寿命についての詳しい記述は見られませんでしたが、近しい種類の「イソヒヨドリ」は野生で4~5年だそうです。
しかし、実際は1年生きるのも難しいと言われています。
長生きする個体はごくまれで先ほどの再繁殖の習性が見られる程ヒナが命を落とす可能性は高いのが現実、
そのため平均の寿命程全ての個体が生き抜けるわけではないんですね…
野鳥に限らず自然界では寿命を全うできるのは捕食者である一部のみでしょう。
寿命の話になると少し暗くなってしまいますね…
気分を変えて、先ほど「イソヒヨドリ」という名前が出ましたよね?
イソヒヨドリ自体はヒヨドリの仲間ではないのですが、ヒヨドリには亜種が多くいるんです。
次はヒヨドリの種類についてです!
ヒヨドリの種類ってどれくらいいるの?
ヒヨドリは日本にいるだけでも亜種が7種もいます。
生息地にちなんだ名前を冠しているものが多く、全国でヒヨドリが認知されていることが分かりますね!
また海外にも目を向けるとさらに多くの種類がいるんですよ!
亜種の名前を見てみると九州以南に集中しているのが分かりますね。
もしかすると海外から渡ってきて留鳥になった個体も多いのかもしれませんよ!
次で最後になりました!
最後はヒヨドリとムクドリの違いについてです!
ヒヨドリとムクドリの違いは?
こちらがムクドリです!
…そうです、見た目は違いを言及するまでもなく似ていません。
しかし、二匹ともスズメ目に属する鳥であるためパッと見のシルエットは似ているかもしれませんね。
そしてヒヨドリもムクドリも害鳥という認識されている鳥でもあります。
ここら辺の認識から違いが判らなくなってしまったのかもしれませんね。
もし今まで違いが良くわからないと思っていた方はこれを機に野鳥をじっくり見てみてはいかがでしょうか?
意外とそれぞれ模様や鳴き声に個性があって楽しいですよ!
いかがでしたでしょうか。
もうヒヨドリについて聞かれても答えられるくらいの知識を得られたはずです!
それではまとめに入っていきましょう!
ヒヨドリのまとめ!
今回ご紹介したヒヨドリのポイントは!
ヒヨドリは漢字で書くと鵯、普段気にかけない鳥の漢字って書けないですよね!
これを機に様々な野鳥を見てみてはいかがでしょうか!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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