【キバタン(鳥)の生態!】寿命や販売価格について等9個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

本日は、キバタンの生態についてまとめていきたいと思います。

 

ショップで見られる大型オウムである本種は実に人懐こく、まるで人間の子供のような鳥類です。

3歳児ほどの頭脳を持ち合わせるとも言われ、よく飼い込まれた個体は人と会話ができるほどになります。

 

今回は、キバタンについてのポイント、

①キバタンのかわいい画像(写真)!ペットにおすすめ?特徴や性格は?
②キバタンの生息地(分布)はどこなの?オーストラリアにいる?どの季節で見ることができる?
③キバタンの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?
④キバタンの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長に成長するの?
⑤キバタンの鳴き声(さえずり)の特徴は?しゃべるの?雄叫びをあげるの?
⑥キバタンの飼育方法は?何を餌にしているの?飼育ケージの選び方も!
⑦キバタンの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
⑧キバタンの値段や販売価格はいくらぐらいなの?里親募集はしているの?
⑨キバタンの種類や品種はなにがいる?コバタンやオオバタンやタイハクオウムとの違いはなに?

 

以上9個の点についてお伝えします。

それでは、キバタンの写真(画像)を見ていきましょう!

 

キバタンのかわいい画像(写真)!ペットにおすすめ?特徴や性格は?

 

上記画像が野生のキバタンです。

 

キバタンは古くからペットとして飼育されており、その人懐こさ・賢さ・言葉を覚えることから根強い人気種です。

全身白色の「白色オウム」と呼ばれ、インコにはない頭部の「冠羽」のみ黄色がかり、クチバシと脚部は黒色をしています。

 

コンパニオンバード(家族の一員としての鳥類)として飼育でき、その性格は「まるで小さな犬のよう」と言われています。

鳥としては珍しくトイレを覚えることもあり、メーカーからは専用のオムツも販売されているほどです。

 

感情表現が豊かであり、家族の足音や自動車のエンジン音などをすぐに覚え、帰宅すると出迎えてくれるほどです。

機嫌が良くなると鼻歌を歌い、ダンスを踊るほど人慣れしてくれます。

 

キバタンの体長は約40〜50cm、体重は500〜800gほどで、国内の野鳥に例えるとハシブトガラスほどの大きさが目安になりますね。

その一方で、野生種の生息地周辺では穀物を争う害鳥として数が増え続けており、人間との共生関係が崩れかけているほどです。

 

野生のキバタンはペアを含む数羽単位から、数百匹をこえる大きな群れで生活をし、ほとんどの個体が終生パートナーを変えないことで有名です。

食性は完全な草食性であり、木々の果実や種子、時には人里に下り農作物すら食べてしまいます。

ユーカリに代表されるように実はオーストラリアには毒性を持つ植物が多いのですが、キバタンは「粘土質」の土を口にし、これらの毒を解毒することが可能です。

 

ただキバタン飼育の際は良いところばかりでもなく、喜怒哀楽がかなり顕著に現れます。

 

飼い主が他の動物に構うとヤキモチを焼き、近所迷惑になるほどのけたたましい鳴き声をあげます。

あまりに構わないとストレスが溜まり「毛引き」という自傷行為を行うこともあり、皮膚炎や体温調節の不良を引き起こしてしまいます。

更にキバタンは飼育下寿命が70年以上と長寿であり、その飼育を始めるには最低でも親子2代で面倒を見る覚悟が必要です。

 

またキバタンをはじめとする大型オウムは「脂粉」と呼ばれる、細かな粒を盛んに撒き散らしてしまいます。

そのためアレルギーのある方などは、飼育をすることができません。

この脂粉は羽根に防水性をもたらすものではないか?と言われていますが、実際の役割は判明していません。

 

前述しましたがキバタン飼育のネックに、その大声量も挙げられます。

 

本来キバタンは熱帯・亜熱帯の広大な草原や森林に生息するため、その鳴き声は想像以上に大きく、成人男性の大声以上のつんざくような鳴き声を発します。

そのため集合住宅はもちろんですが、戸建て住宅においても、何かしらの防音対策は必ず必要となります。

 

近年キバタンを始めとする大型オウムの「ペットロス」ならぬ「飼い主ロス」が問題となっています。

高齢のため飼いきれなくなり保健所に預けたりするケースが急増し、運良く里親に恵まれても環境の変化から、ストレスを溜め込むケースがほとんどです。

この現状は完全に「飼育放棄」に該当しています。

 

キバタンの飼育はかなり容易ですが、このように高度な知能を持つため、計画的に飼育の段取りを立てることが最重要となります。

くれぐれも飼育放棄や遺棄などは絶対に行わないでください。

 

この先例が国内における「ワカケホンセイインコ」の帰化であり、都市部に集中し糞害や食害、ゴミ捨て場での給餌など時を経て深刻な問題が表面化しているのです。

 

次に、キバタンの生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。

 

キバタンの生息地(分布)はどこなの?オーストラリアにいる?どの季節で見ることができる?

 

キバタンの野生種はオーストラリア東部とパプアニューギニアに生息しています。

その他、ニュージーランドに500〜1000羽、そしてシンガポールに1000〜5000羽のキバタンが人的移入され帰化しています。

野生個体の大半がオーストラリア産であり、かなり厳重に保護されています。

キバタンは渡りをしない留鳥なので、一年を通し生息地で観察することができます。

 

次は、キバタンの寿命はどれぐらいなのかについてお伝えします。

 

キバタンの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?

 

キバタンは最大70年を超える寿命を持ちます。

ただ野生界では短命になり、20〜30年ほどしか生きることができません。

繁殖期は地域個体群により差が生じます。

オーストラリア南部の個体群は8月〜翌年1月までが繁殖期ですが、北部の個体群は5月〜9月となります。

 

それでは、キバタンの雛(幼鳥)の特徴についてお伝えします!

 

キバタンの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長に成長するの?

 

上記画像が孵化直後のキバタンの雛です。

 

キバタンの雛は孵化直後は一切羽毛を持たず、赤い皮膚が露出しています。

その成長速度はかなり早く、2〜3ヶ月ほどで完全に羽毛が生え揃い「幼鳥」として成鳥と変わらない姿になり、1人で餌を食べ始めます。

 

キバタンなどの大型オウムの雛は時折専門店に入荷します。

気温の変化や餌の調達にかなり苦労するので、余程のことがない限り雛の世話は専門店にお任せしたほうがベストです。

幼鳥どころか成鳥でお迎えしてもベタ慣れしてくれる鳥なので、死亡率が高く経済的にも負担の多い雛の時期は、一般家庭ではかなり難しくなります。

 

キバタンの体長は雌雄差がなく、最大50cmほどにまで成長します。

体重も800gほどになり、大型オウムの中でもかなり大きめの部類となります。

 

それでは次に、キバタンの鳴き声(さえずり)の特徴をお伝えします!

 

キバタンの鳴き声(さえずり)の特徴は?しゃべるの?雄叫びをあげるの?

 

キバタンの鳴き声は想像以上の声量と言っても過言ではありません。

嬉しい時・興奮した時などテンションが上がると、道を隔てた隣家まで届くほどの大声で「ギャー!ギャー!」と鳴きます。

 

またキバタンは3〜5歳ごろに「反抗期」を迎える個体が多く、さらに大きな声で鳴くようになります。

意外ですが、この「ギャー!ギャー!」という鳴き方一辺倒であり、その他の声?はほぼ物真似に終始します。

 

そして、キバタン飼育で一番厄介なものが「雄叫び」です。

 

この雄叫びは朝と夕に集中しており、これは群れへの合図なんですね。

野生種は1〜2kmほどの広範囲の群れで生活するので、雄叫び自体がそもそもキバタンと切り離せない本能です。

これは飼い主に対しても行います。

「呼び鳴き」とも言われますが、人間を仲間や家族と認識すると、姿が消えただけで大騒ぎするほどです。

ただ、そこは高度な知能を持つキバタンです。

個体差が顕著ですが、ある程度の躾が通る個体もいるので、購入店などに相談しトレーニング方法を教えてもらいましょう。

 

ちなみにキバタンは非常に寂しがり屋でお喋りな鳥です。

 

店頭などで初対面の客に対しても「おはよー」「こんにちは」など愛想を振り撒き、人の言葉はもちろん、掃除機や洗濯機などの機械音・車のエンジン音なども覚えてしまいます。

知能の高い個体はある程度の単語の意味も理解すると言われ、稀にですが人との簡単な会話すら成立することもあります。

 

次に、キバタンの飼育方法についてお伝えします。

 

キバタンの飼育方法は?何を餌にしているの?飼育ケージの選び方も!

 

キバタン飼育ケージの一例です。

 

キバタンの飼育はまず「防音対策」が必須事項です。

アクリル製のケージの囲い・防音カーテン・壁に貼る吸音材などがありますが、一番良い方法は中間に空気層のある二重窓にリフォームするか、防音室を導入する事です。

特に一般的なマンションでは複数の防音対策を講じなければなりません。

最悪、退去やキバタン自身の処分を求められてしまうので、飼育する前に「鳴き声対策」に一番労力を講じましょう。

 

また、キバタンなどのオウム・インコの仲間は柔らかいもの・硬いもの問わず齧り、クチバシを砥ぐ?修正があります。

 

咬合力は軽くクルミを割るほど強力なので、家をボロボロにされないように厚めのタオルや固めのかじり木は常に与えてあげてください。

 

キバタンは排泄物の他に驚くほど多量の「脂粉」を撒き散らします。

時にはケージないが真っ白になってしまうほどであり、空気清浄機はキバタン飼育の必需品となります。

 

肝心のケージですが、こちらは大型オウム用の既製品が多く市販されています。

リードをつけ止まり木で飼育する方法も取ることができるので、キバタンが好む方を選んでください。

 

餌は基本的にシード(草木の種)・トウモロコシ・小麦等の穀物に加え、リンゴ・バナナ・野菜などを副食やおやつとして与えます。

シード類などの主食は大型オウム用飼料として販売されていますが、これらを加工して必須栄養素を加えた「ペレット」がキバタンには最も適しています。

 

そしてオウムやインコはケージ内など放っておかれる時間が一番ストレスとなります。

 

キバタンはストレスが溜まりすぎると、前述の「毛引き」という自傷行為をし、丸裸になってしまいます。

これが進行すると「自咬み」という、自らの身体を噛み始めてしまいます。

相当な力で噛みつき出血も見られ、中には死亡する個体も少なくありません。

そのため1日に最低2〜3時間は放鳥し、飼い主とのコミュニケーションを取ってあげてください。

その他知育玩具やボールなど、人間の幼児が使うオモチャなどで、ある程度気を紛らわせることも可能です。

 

次は、キバタンの性別雌雄(メスオス)の見分け方についてお伝えします。

 

キバタンの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?

 

キバタンはこの様に木のウロを巣として用います。

 

キバタンの性別判定は眼球で見分けられます。

オス・メス共に外観が同一であり、十分育った成鳥の方が性誤認は少なくなります。

見分け方は簡単で、オスの目の色は黒ですが、メスの目は茶色や赤みが混じります。

 

それでは、キバタンの値段や販売価格についてお伝えします!

 

キバタンの値段や販売価格はいくらぐらいなの?里親募集はしているの?

 

キバタンは大型ペットショップや鳥類専門店で入手できます。

その価格は約30〜50万円とかなりの高額です。

 

里親についてですが、高齢化社会に伴い飼いきれない大型オウムが急増していることは事実です。

各都道府県知事が認可したNPO団体などが積極的に里親探しをしていますが、飼育経験の有無や自宅の飼育環境調査など、真摯に取り組んでいる団体ほどハードルは高くなります。

逆に簡単に譲渡してくれるような団体は、かなり慎重に交渉し下調べをしてください。

 

最後に、キバタンの種類や品種はなにがいるのかをお伝えします!

 

キバタンの種類や品種はなにがいる?コバタンやオオバタンやタイハクオウムとの違いはなに?

 

キバタンには改良品種はいませんが、4種の仲間が存在します。

 

名前の通り目の周りに青みがかかる「アオメキバタン」インドネシア東部のアルー諸島にのみ生息する「アルーキバタン」オーストラリア北部に生息する「ホクゴウキバタン」、そしてキバタン最大種の「オーストラリアキバタン」です。

 

コバタン・タイハクオウム・オオバタンは同じ「白色オウム」として有名で、外見もそっくりです。

 

ですがコバタン・タイハクオウムはオウム目オウム科オウム属の鳥であり、キバタン・オオバタンは同じオウム目オウム科でも「Cacatua属(和訳なし)」であり、分類上は全く違う血統となります。

オオバタンはインドネシアの「アンボン島・セル島」の完全固有種であり、キバタンとはそもそも生息地が異なります。

更にオオバタンは白色オウムと言われますが、薄らとピンク味がかかるオウムです。

 

キバタン以外「準絶滅種」にカテゴライズされ、商取引にも規制がかかっているのも特筆すべき事柄でしょう。

 

それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!

 

キバタンのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①キバタンのかわいい画像(写真)!ペットにおすすめ?特徴や性格は?

人懐こく寂しがり屋で人間を家族と見なすので、コンパニオンバードとして非常に懐く鳥類であり、その性格だけなら非常にペット向きです。

反して耳をつんざく大声・ストレスが溜まりやすい性格・家具の破壊など、その生まれ持った習性はペット向きとは言えません。

飼い主を選ぶ大型オウムと言えます。

 

②キバタンの生息地(分布)はどこなの?オーストラリアにいる?どの季節で見ることができる?

オーストラリア東部とパプアニューギニアに留鳥として分布します。

 

③キバタンの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?

野生下では約20〜30年、飼育下では実に70年以上と言われます。

オーストラリアでは南部の個体群が8月〜翌年1月、北部で5月〜9月に繁殖期を迎えます。

 

④キバタンの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長に成長するの?

孵化後は赤い肌が露出していますが、2〜3ヶ月ほどでほとんどの羽が生え揃います。

成鳥の最大サイズは体長50cmほどです。

 

⑤キバタンの鳴き声(さえずり)の特徴は?しゃべるの?雄叫びをあげるの?

「グェーッ」と言うかなり大きな連続音で鳴きます。

朝・夕には2〜3kmまで聞こえるほどの大きな雄叫びをあげます。

 

⑥キバタンの飼育方法は?何を餌にしているの?飼育ケージの選び方も!

飼育ケージは大型インコ用ケージが市販されているので、そちらが耐久力等に優れています。

餌は主食にシード(木々の種子)副食やおやつに果実や野菜を与えますが、必須栄養素をまとめた「ペレット」を与えるのが主流です。

ケージ内にいる時が最もストレスが溜まるので、1日最低2〜3時間は放鳥し遊んであげましょう。

「脂粉」を撒き散らすので空気清浄機は必需品です。

物を噛む習性を持つので、家具など破壊されないよう、ケージ内にかじり木や厚めのタオル等を入れましょう。

 

⑦キバタンの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?

オスの瞳は真っ黒ですが、メスの瞳は茶色や赤みがかかります。

 

⑧キバタンの値段や販売価格はいくらぐらいなの?里親募集はしているの?

キバタンの実勢価格は約30〜50万円です。

NPOなどの動物愛護団体が里親募集をしていますが、里親審査基準が厳しい団体の方が信頼性があります。

 

⑨キバタンの種類や品種はなにがいる?コバタンやオオバタンやタイハクオウムとの違いはなに?

キバタンには改良品種はいませんが4亜種として「アオメキバタン」「アルーキバタン」「ホクゴウキバタン」、そしてキバタン最大種の「オーストラリアキバタン」がいます。

コバタン・タイハクオウムはオウム目オウム科オウム属の鳥であり、キバタン・オオバタンは同じオウム目オウム科でも「Cacatua属(和訳なし)」であり、分類学上の違いが明確です。

オオバタンはインドネシアの「アンボン島・セル島」の完全固有種であり、キバタンと異なりうっすらピンク色の体色を持つという差があります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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