【シベリアワシミミズクの生態!】生息地や販売価格について等9個のポイント!








 

みなさんこんにちは。

本日は、シベリアワシミミズクの生態についてまとめていきたいと思います。

 

ユーラシア大陸全域に生息するフクロウの仲間「ワシミミズク」…その中でも1・2を争うほど巨大化するのがこの「シベリアワシミミズク」です。

名前の通りシベリアを中心に生息し、西部と東部に生息する個体群で、その羽毛の色は劇的な変化を見せます。

 

今回は、シベリアワシミミズクについてのポイント、

①シベリアワシミミズクの画像(写真)!羽根の特徴は?
②シベリアワシミミズクの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?
③シベリアワシミミズクの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?
④シベリアワシミミズクの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や大きさに成長するの?
⑤シベリアワシミミズクの鳴き声(さえずり)の特徴は?
⑥シベリアワシミミズクの飼育方法(飼い方)は?何を餌にしているの?
⑦シベリアワシミミズクの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
⑧シベリアワシミミズクの雛の値段や販売価格はいくらぐらいなの?相場はいくらぐらいなの?
⑨シベリアワシミミズクとユーラシアワシミミズクやベンガルワシミミズクとの違いはなに?

 

以上9個の点についてお伝えします。

それでは、シベリアワシミミズクの写真(画像)を見ていきましょう!

 

シベリアワシミミズクの画像(写真)!羽根の特徴は?

 

上記写真はシベリアワシミミズクの野生個体となります。

 

シベリアワシミミズクの顕著な特徴は、その「羽角」と呼ばれる耳のような羽根です。

シベリアワシミミズクだけでなく、ミミズクの仲間はこの「羽角」を持ち、一目でフクロウとの差が見て取れます。

 

また狩りを行う際には、翼の特殊な構造により音もなく獲物を捕獲してしまいます。

 

シベリアワシミミズクの翼には飛翔音を吸収してしまう柔らかく密度の高い羽毛が大量に生えており、飛行する際の音を完璧に吸収します。

音の響きやすい夜間に積極的に狩りを行いますが「サイレントハンター」の異名を持つほどで、非常にステルス機能を兼ね備えた翼と言えます。

 

次は、シベリアワシミミズクの生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。

 

シベリアワシミミズクの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?

 

シベリアワシミミズクはユーラシアワシミミズクの亜種であり「ニシシベリアワシミミズク」と「ヒガシシベリアワシミミズク」とに分かれます。

 

ただ生息地は単純にシベリアを拠点に東西を分けたのみで、この2亜種の分類には疑問符もつけられています。

両亜種を合わせて「シベリアワシミミズク」と呼ぶほどであり、体色以外に大きな差はありません。

本記事では東西の両亜種を合わせて「シベリアワシミミズク」としてご紹介していこうと思います。

 

シベリアワシミミズクはロシア・カザフスタンを南北に縦断する「ウラル山脈」に広く生息し、それに従属する「シベリア」地方に分布しています。

西側の個体群は広くヨーロッパ地方まで進出するほどです。

日本大陸が数個ほど納まるほどの広範囲で、多くの原生林が繁り、シベリアワシミミズクだけでなく他種動物の宝庫となります。

 

シベリアワシミミズクは渡りをしない留鳥なので、生息地では一年中見ることが可能です。

 

次に、シベリアワシミミズクの寿命はどれぐらいなのかについてお伝えします。

 

シベリアワシミミズクの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?

 

シベリアワシミミズクは天敵が皆無な食物ピラミッドの頂点、つまり高次捕食者であり、野生下・飼育下の寿命の差はほとんどありません。

高次捕食者ゆえ、飼育下でも人間に対し物怖じしないのも長生きの秘訣なのでしょう。

 

シベリアワシミミズクはそのような点から、概ね20〜30年の寿命を持つと言われています。

 

その繁殖期は概ね3〜5月ごろの、比較的温暖な季節に訪れると言われています。

 

それでは次に、シベリアワシミミズクの雛(幼鳥)の特徴をお伝えします!

 

シベリアワシミミズクの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や大きさに成長するの?

 

上記画像はシベリアワシミミズクの雛です。

奥の人やカバン等と比較するとその大きさが分かりやすいでしょう。

 

シベリアワシミミズクの雛は全身真っ白い羽毛に覆われています。

ヨーロッパ地方に近いニシシベリアワシミミズクは、やや茶褐色がかる羽毛を持ちます。

猛禽類らしく脚部の強さが顕著で、雛から幼鳥になると親鳥のようにほぼ直立することが可能です。

 

シベリアワシミミズクはフクロウの仲間では、北海道のシマフクロウに匹敵する巨大種になり、体高(体長)は60〜70cm
にまで成長します。

 

鳥類の大きさの目安として翼を広げた「翼開長」がありますが、こちらの方が圧巻で170〜190cmにまで達します。

体重も鳥類としてはかなり重く2〜4kgとなります。

 

それでは、シベリアワシミミズクの鳴き声(さえずり)の特徴についてお伝えします!

 

シベリアワシミミズクの鳴き声(さえずり)の特徴は?

 

フクロウの鳴き声といえば、闇夜から聞こえる「ホーッ…ホーッ…ホーッ…」という重低音を想像しますよね?

ところがシベリアワシミミズクは、鳴き声自体はほぼ同じなのですが、かなりの声量の大きさです。

しかも遠くに届かせるためでしょうか、かなりの高音で鳴き声を発します。

 

ちなみに鳴き声パターンはこの一種類のみです。

隠密行動をする夜行性の鳥類なので、あまり鳴き声を上げることはないのでしょう。

 

それでは次に、シベリアワシミミズクの飼育方法(飼い方)をお伝えします!

 

シベリアワシミミズクの飼育方法(飼い方)は?何を餌にしているの?

 

シベリアワシミミズクの飼育個体です。

この飼育者の方は小屋の素材にトタンを用い、伐採した太めの止まり木を用いています。

 

シベリアワシミミズクは飼育の難しいフクロウの仲間でも、群を抜く難関種です。

値段も一般サラリーマンの月収を遥かに超えるので、衝動的な飼育は避け、ご自身のライフサイクルに合うかどうか?しっかりと見極めることが大切です。

意外にもペットとしては比較的流通しており、規制もないので購入には何ら障壁はありません。

 

購入前に知っておくべき点は、第一にシベリアワシミミズクは完全な夜行性です。

 

給餌など基本的な世話は飼育初期は夜間に行わなければいけません。(ある程度慣れると昼間にも活動的になります)

夜の鳴き声もかなり響くので何かしらの防音対策は講じましょう。

 

第二にその体長の大きさです。

 

数字だけだと伝わりにくいのですが、翼開長…つまり翼を広げると成人男性がすっぽり入るほどの大きさです。

2000年代からSNSなどを通じて流行り始めた「フクロウカフェ」などでは、片足にアンクレットをつけ止まり木に繁留するスタイルをとりますが、これでは大型のシベリアワシミミズクは運動不足になり短命に終わります。

外飼いでは大型の鶏舎、室内飼いでは一部屋を用意するか同居する形になるでしょう。

これらを組み合わせ、スキンシップを兼ね頻繁な運動をさせるのも理にかなっています。

 

第三はその殺傷能力です。

 

シベリアワシミミズクは慣れた個体でも、人の皮膚を簡単に引き裂く足爪を持ちます。

特にお子さんがいる家庭では、致命的な事故になり兼ねませんので(実際に野生種による獣害事件も起こっています)同居するのはかなり危険を伴います。

フクロウカフェなどでは、よく慣れていると感じるようですが、それは彼らが夜行性だからです。

一羽一羽に性格の差があるので確実に人に慣れるとも言い切れません。

 

これらの事前知識を持ち、それでもシベリアワシミミズクでなければダメだ…という方のみにお勧めします。

 

シベリアワシミミズクの飼育方法ですが、成長に応じて「冷凍マウス」「ウズラ」「ラット」「ニワトリ」「ウサギ」「子豚」等を餌として与えましょう。

 

餌はほぼ生き餌か冷凍動物しか食べません。

 

シベリアワシミミズクは水浴びもしますが、これは個体差が大きいので、飲み水も兼ねて常に傍にプラ舟等を置いておいた方が便利です。

換羽期になると大多数の個体が水浴びをする様になるので、身体が浸かる大きさの水容器は必須です。

 

シベリアワシミミズクの飼育で一番気を付けなければいけないのは「気温」です。

シベリア付近の極寒地帯に生息しているので冬場は気にする必要はありませんが、夏場は常に20℃以下の気温を保つ必要があります。

特に日本の夏季は多くの動物に対し「高温多湿すぎる」ので、室内や鶏舎等にエアコンは必ず設置してください。

 

シベリアワシミミズクは大切に飼育すれば30年は付き合える猛禽類です。

飼育のハードルはかなり高いですが、良い家族として大切に飼育してあげてください。

 

次に、シベリアワシミミズクの性別雌雄(メスオス)の見分け方についてお伝えします。

 

シベリアワシミミズクの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?

 

シベリアワシミミズクは、その外観から性別を見分けるのは極めて難しく、パターンも一通りしかありません。

 

まずオス個体は比較的体重が軽く、小柄になる傾向があります。

それとは反対にメス個体は身体が大きく、ずっしりと重くなる傾向があります。

メス個体は無精卵を産むこともあるので、これが唯一の絶対的な決め手となります。

 

次は、シベリアワシミミズクの雛の値段や販売価格についてお伝えします。

 

シベリアワシミミズクの雛の値段や販売価格はいくらぐらいなの?相場はいくらぐらいなの?

 

先に述べましたが、シベリアワシミミズクの一般価格は会社員の月の稼ぎを軽く超えてしまいます。

 

雛から育てベタ慣れにすることを「インプリント」と呼びますが、基本的には懐きにくい成長より雛の方が価格は高くなります。

 

参考までに明記すると、シベリアワシミミズクの成鳥個体は70〜100万円以上の値段となります。

雛は割増になるので、100数十万円ほどと考えておきましょう。

 

最後に、シベリアワシミミズクとユーラシアワシミミズクやベンガルワシミミズクとの違いをお伝えします!

 

シベリアワシミミズクとユーラシアワシミミズクやベンガルワシミミズクとの違いはなに?

 

シベリアワシミミズクとこの2種の違いは明白です。

 

分類学上「ユーラシアワシミミズク」と「ベンガルワシミミズク」は独立種であり、シベリアワシミミズクは「ユーラシアワシミミズク」の亜種となります。

 

この3種の中でベンガルワシミミズクのみがインド地方に限定的に生息しており、足の指に羽毛が生えているのが大きな特徴となります。

 

ユーラシアワシミミズクは現在16種の亜種が確認されており、シベリアワシミミズクもその一つです。

インド地方には生息せず、ユーラシア大陸の東北端、西はヨーロッパ諸国まで分布し生息域は決して重なりません。

 

ベンガルワシミミズクも大型猛禽類ですが、シベリアワシミミズク・ユーラシアワシミミズクよりは小柄で、体長は35~40cm・体重は約半分となります。

 

シベリアワシミミズクのまとめ!

 

いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9個ありました。

覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!

 

①シベリアワシミミズクの画像(写真)!羽根の特徴は?

羽角と呼ばれる耳の様な羽を持ちます。

翼には羽毛が高密度に生え、その飛翔音を完全に消し去ります。

 

②シベリアワシミミズクの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?

ウラル山脈近郊・シベリア地方・一部のEU諸国にも分布しています。

留鳥なので通年観察可能です。

 

③シベリアワシミミズクの寿命はどれぐらい?繁殖期はいつなの?

約20〜30年の寿命をもちます。

繁殖期は比較的温暖な3〜5月に集中します。

 

④シベリアワシミミズクの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や大きさに成長するの?

シベリアワシミミズクの雛は全身真っ白な綿毛に包まれています。

成鳥は体長60〜70cm、翼開長170〜190cm、体重は2〜4kgにまで成長しシマフクロウと並ぶ最大種です。

 

⑤シベリアワシミミズクの鳴き声(さえずり)の特徴は?

夜行性なので鳴くことは少ないですが、少し高音の「ホォーッ、ホォーッ」と連続音を発します。

 

⑥シベリアワシミミズクの飼育方法(飼い方)は?何を餌にしているの?

餌は成長に応じマウス・ウズラ・ラット・ニワトリ・うさぎ・子豚を与えます。

これらは冷凍飼料として専門店で常時取り扱っています。

猛禽類ゆえの殺傷能力・その巨大さ・夜行性種・餌のストック・大型容器の水浴び・子供と同居させない…など余りある注意点があり、最大30年の寿命を持つので飼育者を選ぶペットでしょう。

どうしても「シベリアワシミミズクを飼いたい」…そんな方の飼育をお勧めします。

外飼い・室内飼い、両方可能ですが鶏舎やワンルーム等を提供する覚悟が必要です。

夜行性なので慣れないうちは夜間に活動的になります。

またシベリアワシミミズクに悪気がなくても、人の皮膚など容易に爪で引き裂くので、その扱いには要注意です。

近年フクロウカフェブームで安易に購入する方が多いので、購入前に鷹匠などに指導を受けて見るのも良いでしょう。

 

⑦シベリアワシミミズクの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?

外見の判別が難しく小柄な個体がオス、大柄な個体がメス…としか言いようがありません。

 

⑧シベリアワシミミズクの雛の値段や販売価格はいくらぐらいなの?相場はいくらぐらいなの?

シベリアワシミミズクの成鳥は約70〜100万円以上です。

雛は割高になるので100数十万円ほどとなります。

 

⑨シベリアワシミミズクとユーラシアワシミミズクやベンガルワシミミズクとの違いはなに?

ベンガルワシミミズクの生息地はインド地方のみで、シベリアワシミミズク・ユーラシアワシミミズクはユーラシア大陸全土の広域に分布します。

ベンガルワシミミズクとユーラシアワシミミズクが完全独立種なのに対し、シベリアワシミミズクはユーラシアワシミミズクの亜種となります。

またベンガルワシミミズクも大型猛禽類ですが、他の2種と比べ一回り小柄になります。

 

それでは今回はこれで失礼します。

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

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