みなさんこんにちは。
本日は、ジュウシマツ(鳥)の生態についてまとめていきたいと思います。
古くは江戸時代から日本人に親しまれてきた「ジュウシマツ」…小型種であり巣引きも容易なことから、現在でもペットとして広く流通されています。
最近は雛も販売されており「手乗りジュウシマツ」も育てられるほど、その飼育技術も確立されています。
今回は、ジュウシマツ(鳥)についてのポイント、
以上9個の点についてお伝えします。
それでは、ジュウシマツ(鳥)の写真(画像)を見ていきましょう!
目次
- 1 ジュウシマツの画像(写真)!匂いの特徴や性格は?なつくの?英語名や漢字でどう書くの?
- 2 ジュウシマツの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?
- 3 ジュウシマツの寿命はどれぐらい?繁殖地や繁殖期はいつなの?増やし方は?繁殖させない方法も!
- 4 ジュウシマツの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や大きさに成長するの?
- 5 ジュウシマツの鳴き声(さえずり)の特徴は?うるさいの?
- 6 ジュウシマツの飼育方法(飼い方)は?放し飼いはできる?寒さや暑さに強いの?何を餌(食べ物)にしているの?飼育ケージ(巣箱)の選び方も!
- 7 ジュウシマツの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
- 8 ジュウシマツの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
- 9 ジュウシマツの種類や品種はなにがいるの?キンカチョウや文鳥との違いはなに?
- 10 ジュウシマツ(鳥)のまとめ!
ジュウシマツの画像(写真)!匂いの特徴や性格は?なつくの?英語名や漢字でどう書くの?
画像がジュウシマツとなります。
ジュウシマツはスズメ目カエデチョウ科の鳥であり、アトリ・スズメの鳥の総称を示す「フィンチ」の仲間です。
フィンチ類は小型種が多く、日本足を揃えピョンピョンとホッピングして歩くなど、その姿や仕草が可愛らしく人気の根強い鳥です。
ジュウシマツだけでなく、文鳥などのペット用のフィンチの仲間はほとんど匂いがしません。
その排泄物も驚くほど匂わず、獣臭が苦手な方でも鳥は大丈夫!という愛好家もいるほどです。
性格は協調性が良い反面、小型種特有のやや臆病な面があります。
ペットショップなどでは一つのケージの止まり木に、ジュウシマツが仲良く並んで止まっている姿がよく見られますよね?
仲間同士の協調性が非常に良く、ほとんど喧嘩もしない優しい鳥です。
少しだけ臆病な部分があり、大きな物音や生活音にかなり敏感です。
小型な鳥であり、野生下では食べられる側に回ることが多く、自己防衛のためなのでしょう。
そのため育ちきった「成鳥」を人に懐かせることはかなり難しく、ほとんど成功しません。
最近は「手乗りジュウシマツ」をよく店頭で見かける機会が増えました。
一昔前は雛が小さ過ぎるため育成が非常に困難でしたが、雛用飼料等の充実により現在はそこまで難しくはありません。
確実に人に慣れたジュウシマツを飼いたいのなら、雛から育てる方法が最も確実です。
少しお金はかかりますが、ペットショップによっては成鳥になるまで代わりに育ててくれるサービスもあります。
そんなジュウシマツは、その仲の良さから「十姉妹」…10匹の姉妹という当て字で漢字表記されるほどです。
10人姉妹のように仲睦まじく身を寄せ合う姿からこの漢字表記が使われるようになりました。
英語圏ではイギリスで「Bengalese finch」アメリカでは「society finch」と呼ばれています。
次に、ジュウシマツ(鳥)の生息地(分布)はどこなのかについてお伝えします。
ジュウシマツの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?
画像はジュウシマツの雛です。
ジュウシマツは人為的に作られた品種のため野生種は存在しません。
ただ、ジュウシマツの原種はコシジロキンパラの一種「チュウゴクコシジロキンパラ」と言われています。
この鳥の生息域は中国東部・台湾に渡り、年間を通し観察できる留鳥です。
くらしの場はかなり多岐に渡り、水田・畑などの農耕地・森林・低草地や草むらなどでよく見られるようです。
次に、ジュウシマツ(鳥)の寿命はどれぐらいなのかについてお伝えします。
ジュウシマツの寿命はどれぐらい?繁殖地や繁殖期はいつなの?増やし方は?繁殖させない方法も!
ジュウシマツはかつては短命な鳥と言われ、その寿命は3〜4年…長くても9年というのが定説でした。
現在では飼育方法の確立や、ペレットなどの総合栄養食など飼育環境・技術の発達により、適切な飼育下では12〜13年は生きると言われています。
完全にペット化された分離種なので野生における繁殖地というものは存在しません。
繁殖期の発情は20数℃に気温を保ち続け、餌に「粟玉」や卵の元である「ボレー粉」「卵黄ペレット」を多く加えることで人工的に促進できます。
ジュウシマツの繁殖を特に狙わなくても充分性成熟したメスは無精卵を頻繁に産み、ペア飼育でツボ巣をケージ内に設置すると春先に繁殖を始めます。
この際自身の羽毛やシュロなどのヤシの植物繊維を巣材として用いるので、小型タッパーなどに入れケージ内に放置してあげます。
この時期はかなり神経質になるので、無闇に巣内を覗き込んだりせず、そっと暗幕等をかけ安心させてあげましょう。
これらを守らないと簡単に育児放棄をしてしまいます。
親鳥はそのまま孵化した雛を育てますが、育児放棄などのアクシデントや巣引きによる手乗りジュウシマツを狙う場合は、雛用フードで育てることが可能です。
反対にジュウシマツを繁殖させたくないのなら、これらの方法を行わないだけで十分でしょう。
メスはどうしても生き物である以上、無精卵でも産んでしまい、体内のカルシウムが不足しがちです。
ただ通常通り牡蠣殻(ボレー粉)や青菜などを与えていれば、さして問題は生じません。
もちろんオスメスは別ケージで育てることが前提条件です。
次は、ジュウシマツ(鳥)の雛(幼鳥)の特徴についてお伝えします。
ジュウシマツの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や大きさに成長するの?
ジュウシマツの雛はよく見かける文鳥の雛を一回り小さくしたサイズであり、指などをかざすと雛声で積極的に餌をねだります。
5〜10個ほど産卵し、親鳥が卵を温め2週間ほどで孵化します。
成長スピードは早く1ヶ月後には1人餌になり、完全に巣立ちをします。
飼い鳥の中では最も小型であり、その体長は約11cmほど、体重は13〜19g足らずです。
最大でも12cmを超えることは突然変異等を加味しても、極めて稀でしょう。
次は、ジュウシマツ(鳥)の鳴き声(さえずり)の特徴についてお伝えします。
ジュウシマツの鳴き声(さえずり)の特徴は?うるさいの?
ジュウシマツはかなり頻繁にさえずり、人によってはうるさく感じるかも知れません。
ボリュームは非常に控えめなので、音量というよりかは始終鳴き続けることにストレスを感じる方もいます。
基本的に家禽鳥類の中では最も鳴き声に悩まされない種類であり、よほど神経質でない限り鳴き声は全く問題になりません。
それでは、ジュウシマツ(鳥)の飼育方法(飼い方)についてお伝えします!
ジュウシマツの飼育方法(飼い方)は?放し飼いはできる?寒さや暑さに強いの?何を餌(食べ物)にしているの?飼育ケージ(巣箱)の選び方も!
ジュウシマツは長く人の手で飼育されている上に、原種から完全に分離したペット動物なので、日本の気候にほぼ適応しています。
頻繁に飼育されるのはその様な頑健さも一つの要因です。
もちろん極端な寒さには弱いのですが、室内飼いなら無加温飼育でも何ら問題ありません。
ただ雛鳥からの初めての冬季や、どうしても心配な方はヒヨコ電球などを用いてもいいかも知れません。
市販品ではプレート状の鳥類用ヒーターも市販されるようになったので、やや割高ですがこちらも有効手段です。
ジュウシマツの飼育ケージは放鳥するほど慣れた個体なら、放鳥時の運動メインをメインに据えた小型ケージ飼育が可能です。
人を怖がるようなジュウシマツならば、なるべく大型のケージがいいでしょう。
この際大型ケージにポツンと一羽だけでは、本来の習性に外れストレスを感じやすくなるので、複数飼育をお勧めします。
ジュウシマツはセキセイインコ用の巣箱も流用可能ですが、一番落ち着くのはヤシ繊維で編んだ「平巣」や「ツボ巣」です。
どちらを選ぶかは飼い主さんの判断次第でしょう。
水分は糞の混入を避けるため、間口の狭い給水機が理にかなっています。
ジュウシマツの放し飼いは「人間の不注意による事故」「猫などの外敵」「カゴ抜け(外へ逃げてしまうこと)」などのアクシデントに確実に直結します。
放し飼いを試みても一定時間遊ぶとケージに戻りたがる個体もいます。
ケージ内はジュウシマツの完全な縄張りなので、寧ろ落ち着くのかも知れません。
どちらにせよ放鳥時ですら本来は神経を使う行為なので、完全な放し飼いは行うべきではありません。
ジュウシマツの餌はアワ・ヒエ・キビなど自然由来の種子メインの「シード」と、小型フィンチ類用に栄養素を固めた「ペレット」の2通りがあります。
ペレットはいわゆるドッグフードのような物でシードと違い、選り好みをすることができません。
シードの場合はジュウシマツが好きな種子だけを食べてしまい、栄養がアンバランスになる可能性がありますが、一番食欲をそそる形となります。
ペレットは選り好みの選択肢がなく、一度慣らせば餌の悩みや栄養の偏りといった不安は解消されます。
ジュウシマツを長生きさせたいなら、割高となりますがペレットの方が断然お勧めです。
ただしペレットは手乗りの雛からスムーズに移行する形がほとんどで、成鳥は餌付かない可能性もあります。
どちらが一番とは言い難いのが現状なので、飼育されているジュウシマツとよく相談し選んであげましょう。
それでは、ジュウシマツ(鳥)の性別雌雄(メスオス)の見分け方についてお伝えします!
ジュウシマツの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
ジュウシマツはオスメス共に同色・同模様であり、非常に雌雄判別が難しい鳥類です。
一般的には生後3〜4ヶ月後の成長時における「性格」と「鳴き声」で判断します。
オスは非常に澄んだ綺麗な鳴き声で「ピー…ピー…」と鳴き、発情期には「ポコポコピー…」「ジッジッジ…」という求愛の鳴き声を発します。
メスはかなり地味な鳴き声であり、低い声で「ジュリーッ…ジュリー」という鳴き方一辺倒です。
また性格はオスの方が積極的であり、身体を上下に揺さぶりながら求愛の鳴き声をあげる「求愛ダンス」を行います。
見かけからのジュウシマツの性差はほぼ不可能であり、じっくり飼い込みよく観察する必要性があります。
それでは次に、ジュウシマツ(鳥)の値段や販売価格はいくらぐらいなのかをお伝えします!
ジュウシマツの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
ジュウシマツはショップで取り扱う鳥類の仲間でも、最も安価な部類に入ります。
成鳥でおおよそ2,000円〜3,000円ほど、雛は少しだけ値上がりし3,000円〜4,000円が平均的な市場価格です。
後述しますが多産で繁殖が容易なことから、様々な品種が作出されています。
これら品種ごとに値段が上がるのですが、あまり街中のペットショップで見かけることはありません。
最後に、ジュウシマツ(鳥)の種類や品種はなにがいるのかをお伝えします!
ジュウシマツの種類や品種はなにがいるの?キンカチョウや文鳥との違いはなに?
ジュウシマツの品種は以下の通りです。
・千代田…胸部に巻き毛が入る品種
・梵天…頭部に巻き毛が入る品種
・中納言…頸部にのみ巻き毛が入る品種
・大納言…頭部・頸部・胸部全てが巻き毛の品種
・キング…身体全身に巻き毛を持つ品種
この5種類の品種が代表的なものです。
ちなみに下位に行くほど値段は高額となります。
次にジュウシマツと文鳥・キンカチョウの違いについてご説明します。
まず生物学上の分類ですが、文鳥とジュウシマツはスズメ目カエデチョウ科キンパラ属にカテゴライズされます。
キンカチョウはスズメ目カエデチョウ科までは同一ですが、属はキンカチョウ属となります。
分類学には明るくありませんが、キンカチョウは両者に限りなく近い近縁種ということが理解できます。
次に文鳥とジュウシマツの違いですが、文鳥の原種はインドネシアのジャワ島・バリ島にのみ限定的に生息します。
ジュウシマツの原種であるチュウゴクコシジロキンパラは、すでにお話しした通り中国南東部から台湾にかけ生息しており、分布域が重なることはありません。
さらに言及すると、よく見かける桜文鳥(並文鳥)はジュウシマツと違い、原種の野生個体と見た目は全く変わりません。
ペットの立場から見ると文鳥は体色に依存する品種のみですが、ジュウシマツはカラーバリエーションが多く上記の様に羽毛の巻き毛により品種分けされていることが分かります。
ジュウシマツと文鳥はその大きさの差も顕著であり、ジュウシマツは最大でも12cm足らずですが、文鳥は一回り大きく17cmほどに育ちます。
決定的な違いは原種が置かれている状況です。
ジュウシマツ・キンカチョウの野生種は絶滅の危機がほぼない「低危険種:LC」ですが、文鳥の野生種は「絶滅危惧種IA:絶滅寸前」まで追い込まれており、危機的状況が続いています。
それでは、今回お伝えしたことをまとめていきましょう!
ジュウシマツ(鳥)のまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは9個ありました。
覚えているでしょうか?1個ずつ振り返っていきましょう!
①ジュウシマツの画像(写真)!匂いの特徴や性格は?なつくの?英語名や漢字でどう書くの?
ジュウシマツは同サイズの哺乳類などと比較しほぼ無臭であり、匂いは一切しません。
普通の世話をすれば糞さえ大して匂わず、こと臭いの点で言えば最も室内ペットとして適しています。
成鳥まで育った個体はほぼ懐きませんので、懐かせる場合は雛からさし餌をし手乗りにする必要があります。
性格はよく言えば平和主義者で大人しい鳥であり、悪く言えば人見知りをする臆病という感じです。
英語圏ではイギリスで「Bengalese finch」アメリカでは「society finch」と呼ばれています。
その仲睦まじい様子から漢字では「十姉妹」と表記されます。
②ジュウシマツの生息地(分布)はどこなの?どの季節で見ることができる?
ジュウシマツは完全な家禽であり野生種は存在しません。
中国南東部から台湾にかけ原種の「チュウゴクコシジロキンパラ」が留鳥として生息しています。
③ジュウシマツの寿命はどれぐらい?繁殖地や繁殖期はいつなの?増やし方は?繁殖させない方法も!
かつては短命でしたが飼育技術や飼料などが確立されており、適切な飼育下では12〜13年という本来の寿命を持つようになりました。
増やし方はシンプルで与える餌(粟玉や卵黄)を変え、つぼ巣を設置すれば性成熟したペアは容易に繁殖を行います。
完全に家禽・ペット化した鳥なので野生下の繁殖地は存在しません。
年間を通し繁殖可能ですがベストは春先にかけての温暖な季節となります。
繁殖を抑える大前提はペア飼いをしないことと、ケージ内につぼ巣を設置しないことです。
④ジュウシマツの雛(幼鳥)の特徴は?最大でどれくらいの体長や大きさに成長するの?
ジュウシマツは最大でも体長12cm、体重は13〜19gと非常に小柄です。
雛はあまり際立つ特徴は持ちません。
成長速度は早く1ヶ月足らずで完全に親鳥と変わらない姿になり、1人餌をし巣立ってしまいます。
⑤ジュウシマツの鳴き声(さえずり)の特徴は?うるさいの?
ジュウシマツはうるさい…というより控えめな声でよく鳴くので、よくさえずる鳥と認識しましょう。
ボリュームはかなり控えめなので、人間側がその声を受け入れる必要があります。
⑥ジュウシマツの飼育方法(飼い方)は?放し飼いはできる?寒さや暑さに強いの?何を餌(食べ物)にしているの?飼育ケージ(巣箱)の選び方も!
懐いているジュウシマツなら室内放鳥をメインに据えた小型ケージで構いませんが、人を怖がる個体(主に成鳥購入)は運動不足解消も兼ね、やや大型のケージが適します。
その際、一羽だけではかなり神経質になるので多頭飼いをし安心させてあげます。
人間の生活サイクルに古くから適応しているので、基本無加温で飼育できますが気になる方は雛から成鳥になった最初の冬はヒーターやヒヨコ電球で暖かくしてあげましょう。
放し飼いは確実に事故につながるのでお勧めはできません。
またセキセイインコの巣箱やツボ巣を設置すると喜びますが、発情を促してしまいます。
繁殖を見据えた巣箱設置は理に敵いますが、取り敢えず入れてみた…という形は避けましょう。
無精卵やオスの無為な発情は小型種であるジュウシマツにとり、相当の負担になります。
⑦ジュウシマツの性別雌雄(メスオス)の見分け方は?
主に鳴き声、そしてオスの性格で判別します。
発情するとオスは盛んに求愛音をさえずるようになりますが、メスの鳴き声は普段と全く変わりません。
またオスは積極的にメスにアプローチをし、身体を上下に揺する求愛ダンスを始めます。
オスの積極的な性格と、その鳴き声で見極めることが可能です。
因みに外見上からの判別はほぼ不可能です。
⑧ジュウシマツの値段や販売価格はいくらぐらいなの?
成長で2,000〜3,000円、雛は3,000〜4,000円ほどです。
⑨ジュウシマツの種類や品種はなにがいるの?キンカチョウや文鳥との違いはなに?
ジュウシマツの品種は巻き毛が発現するものがほとんどで、発現部位や範囲により5種類に分けられます。
キンカチョウとジュウシマツは分類上の「属」が全く異なる近縁種です。
文鳥の方が一回りほど大きさが異なり、品種も文鳥は体色、ジュウシマツは巻き毛主体という差があります。
更にジュウシマツの原種は数多く存在しますが、文鳥の原種はインドネシアにしか生息しておらず「絶滅寸前」という状況です。
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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