みなさんこんにちは。
今回は、ジョウビタキについてお伝えします。
皆さんはジョウビタキという鳥を知っていますか?
名前の通りヒタキの仲間ですが、分類説によってはヒタキ科とツグミ科のどちらに分類されるかが変わるんだそう。
縄張り意識が強く鏡に映った自分の姿に攻撃を仕掛ける程らしいですよ!
今回はそんなジョウビタキについて!
以上13個のポイントでまとめました!
まずはその気になる見た目から見ていきましょう!
目次
ジョウビタキの画像!
こちらがジョウビタキです!
鮮やかな橙色と対照的に銀髪の頭部がかっこいいですよね!
ジョウビタキはスズメ目ヒタキ科の鳥です。
冒頭で書いた通り分類説によってヒタキ科かツグミ科が変わりますが、一般的に用いられる分類説ではヒタキ科のようですね。
大体色の腹部と銀髪の頭頂部、クチバシを含んだ顔は深い黒の覆われています。
背面には翼から背面上部までが黒、下部は腹部と同じ橙色です。
翼は全体的に黒ですが真ん中に差し色のように白が入っています。
強い縄張り意識に違わず自己主張の強い配色ですね…
このジョウビタキは非繁殖期に日本で越冬する渡り鳥です。
繁殖期については後述しますが日本にいる期間に是非見ておきたい鳥ですよね!
見た目の特徴はバッチリですね?
生態に入る前にこのジョウビタキの名前の由来について少し話しましょう!
ジョウビタキの名前の由来はなんなの?
ジョウビタキは漢字で書くと「尉鶲」。
両方とも普段生活している中で見ないですよね?
漢字の「尉」(じょう)は銀髪を表す漢字ですね。
写真で見た通り立派な銀髪ですからこの名がつくのは納得です!
次に「鶲」(ひたき)ですが、こちらジョウビタキに限らずヒタキ科全体に通じる由来があります。
ジョウビタキやキビタキのようなヒタキ科の鳴き声の中には「カッカッ」という打撃音があるんです。
この音が火打ち石の音に似ていることから「火焚き鳥」と呼ばれ「鶲」の由来になったとされています。
鳥の名前ってカタカナで表記されることが多いですが、漢字で書くと名前の由来が隠されていて面白いですよね!
ちょっとした雑学を仕入れたところで生態について見ていきましょう!
まずはジョウビタキの生息地についてです!
ジョウビタキの生息地はどこ?
先ほどお話した通りジョウビタキは渡り鳥です。
チベット、中国東北部で繁殖を行い日本、中国南部、インドシナ半島北部にて越冬します。
アジア、それも中国大陸を中心に分布していることが分かりますね!
ちなみに韓国でだけは留鳥なんだとか!
非繁殖期にしか見れない鳥なら繁殖期についてやはり知っておかないといけませんよね?
次はジョウビタキの繁殖期についてです。
ジョウビタキの繁殖期はいつなの?
ジョウビタキは10~11月に日本に渡って3月頃繁殖地に渡っていきます。
そのため日本で見られるのは冬から春先にかけてということになりますね!
そんな短い期間と思う方が多いと思いますが、ジョウビタキは上で述べている通り縄張り意識がとても強い鳥です。
実は一度見かけたらその場所にとどまる鳥なんですね!
バードウォッチングにかなり適した鳥といえるでしょう!
でも見かけたらとはいえ見つけるのも難しいサイズであるのも確かです…
だからこそ、やっぱり鳴き声も気になりますよね!
次はジョウビタキの鳴き声についてです!
ジョウビタキの鳴き声の特徴は?
そういえばジョウビタキの鳴き声については名前の由来の項でお話していましたね…
ここではジョウビタキのさえずりをご紹介しましょう!
ジョウビタキのさえずりは水笛に似ています。
「ピー、ピロロロ、ピチッ」
といった感じにまさに「ピーチクパーチク」ですね…
このさえずりはオスが繁殖期にメスに向けて出す鳴き声ですので日本で聞くのは難しいかもしれません。
ただ逆に言えば聞けたらかなりレアだということにもなりますよ!
さて、見つけ方は見た目、鳴き声と出ましたが見分け方はまだお話していませんでしたね。
次はジョウビタキのオスとメスの違いについて見ていきましょう!
ジョウビタキのオスとメスの違いは?
オスとメスの違いについては触れてこなかったのでここまで雌雄同色だと思っていた方も多いかもしれません。
実は最初にお見せした画像はオスなんです。
一方のメスはというと…
…地味ですね!
クジャクなんかもそうですがオスだけキレイな鳥って意外と多いんです。
メスは羽の白い模様と尾羽の色が似ているくらいで他は緑がかった褐色です。
ツガイを見つけた時にも一瞬で雌雄判別できるのでありがたいと言えばありがたいかもしれませんね!
オスとメスについて見るとやはり子供の特徴も知りたいですよね!
次はジョウビタキの幼鳥についてです!
ジョウビタキの幼鳥の特徴は?
幼鳥とはヒナより少し育った段階のことです。
人間でいうところの思春期ってところでしょうか?
どの鳥でもやはり羽毛の質と色が幼鳥と成鳥は圧倒的に違います。
生え変わりの途中ですので大人の羽と子供の羽がまだら模様でボサボサした印象を受けます。
ジョウビタキの幼鳥に関しても同じですね!
またオスとメスの違いも成長度合いによって色濃く出てきます。
くちばしに黄色が残っているのも幼鳥と成鳥の判別に欠かせない要素ですね!
黄色いくちばしのジョウビタキは中々可愛いですよ!
ジョウビタキの生態、特徴については大体わかってきたのではないでしょうか?
ここからは少し雑学も交えてお話していきましょう!
次はジョウビタキの飼育についてです!
ジョウビタキは飼育できるの?
ジョウビタキのようなきれいな鳥って野鳥で見かけるとなおさら飼いたくなってしまいますよね!
しかし、ジョウビタキは鳥獣保護法で保護されている野鳥です。
捕獲はもちろん、飼育も禁止されていますよ!
ケガをした個体を保護してあげるというのはよく聞く話ですが、
このような場合でも一時的な保護の後に動物病院等に連れて行ってあげてくださいね!
飼えないのは残念ですが鳥獣保護法の背景には野鳥の乱獲があったのも事実です。
眺めるだけにとどめて一線は超えないようにしてくださいね!
しかし、飼育はできなくとも餌やりはできるんです。
どうせならジョウビタキの好物くらいは知っておきたいですよね!
ジョウビタキは何を餌にしているの?
ジョウビタキの食性は雑食です。
季節によって食べるものが違っていて繁殖期は栄養価の高い昆虫類を、
冬になると木の実などの植物を食べます。
餌やりをしてみたいとはいえ昆虫類はあまり食べているところを見たくないですよね…
植物類ではピラカンサやヒサカキを実を食べるらしいですよ。
警戒心が強い割に人懐っこく手に乗って食べることもあるので是非チャレンジしてみてくださいね!
飼わないにしても手乗りまで慣れてしまったらもう日常の一部になってしまいます!
そうなるとやはりジョウビタキの寿命について知っておきたいところです!
ジョウビタキの寿命はどれぐらいなの?
ジョウビタキの平均寿命は4~5年と言われています。
短いと思う方が大半だと思いますが実はこのサイズにしては長生きな方なんです。
大抵ジョウビタキのような小型の野鳥は1年生きられる個体の方が少ないと言われており、
平均寿命の話になると2年という鳥もいるほどです。
平均寿命が4~5年ということはそれだけ早くに死んでしまう者が少ないということなんですね!
恐らく強い縄張り意識と群れを作らない習性が外敵に見つかる可能性を減らしているのでしょう。
そう考えるともしかしたら鏡の自分に攻撃する程の縄張り意識は長生きするための本能なのかもしれません。
寿命の話は野鳥に関してはあまり明るいものは無いのかもしれませんね…
では、話題を変えて次はバードウォッチャー必見!
ジョウビタキと似ている鳥についてです!
一口に似ている鳥といっても多くいるんです。
それでもモズやキビタキのような体にオレンジがかった色が入っている鳥は見間違われそうですね。
しかしそんな時こそここで紹介しているような生態が約に立ちます。
繁殖期や渡りの時期、鳴き声といった判断材料はたくさんありますから是非参考にしてくださいね!
上ではモズやキビタキを上げましたが実はもっと似ている鳥にヤマガラという鳥がいます。
せっかくですからヤマガラとジョウビタキの違いについて次は説明しますね!
ヤマガラとジョウビタキの違いはなに?
こちらがヤマガラです!
確かに色合いがジョウビタキにそっくりですよね!
ただ写真で見る分には違いは一目瞭然、顔の大部分や羽の色も違います。
ヤマガラはスズメ目シジュウカラ科シジュウカラ属に属するので分類も全く違います…
しかしサイズは二匹とも同じくらいで遠目で見分けるのは難しいでしょう。
鳴き声は「ピピチーピピチー」というような声でジョウビタキの鳴き声とは違います。
元より日本で聞けるジョウビタキの鳴き声は地鳴きなのでここら辺で判別できそうですね!
さあ、次で最後です!
最後は英名と漢字についてです!
ジョウビタキは英語でなんていうの?漢字は?
ジョウビタキの英名は「Daurian Redstart」といいます。
全く鳥っぽくない名前ですね…
「Daurian」はロシア極東や俗アムールのあたりの地域の古称、
「Redstart」はシロビタイジョウビタキという鳥の英名でアフリカからヨーロッパにかけて生息しています。
つまり意訳すると「東のジョウビタキ」となりますね!
英語の名前で聞くだけでなんだかカッコよく感じますよね。
漢字は上でも紹介した「尉鶲」。
「尉」には「銀髪」の意味の他に「炭火が燃え終わり白くなったもの」という意味もあるんです。
もしかしたらこの意味が銀髪の元なのかもしれませんね!
以上、ジョウビタキの紹介でした!
それではまとめていきましょう!
ジョウビタキのまとめ!
<今回紹介したジョウビタキのポイントは13つありました!
いかがでしたでしょうか!
野鳥って普段風景の一部のように見てしまうけど皆個性があって面白いんですよ!
これを読んで興味を持っていただけたら嬉しく思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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