みなさんこんにちは。
今回は、オオルリについてお伝えします。
皆さんは街を歩いていてすれ違い様に思わず振り返ったり、見とれてしまうくらい美しい人を見かけたことがありますか?
多かれ少なかれ皆さんあると思います。
鳥類の中にも同じように思わず振り返ったり見とれてしまう美しいものがいます。
その鳥は「オオルリ」と言います。
一体何故オオルリは人をこんなにも魅了するのでしょうか。
今回はオオルリについてのポイント、
以上11つの点についてお伝えします。
まずはオオルリの画像(写真)をお見せします!
目次
オオルリの画像(写真)!オオルリの特徴は?
この画像の鳥がオオルリです。
オオルリはスズメ目ヒタギ科に属する全長16cmほどの鳥の仲間です。
漢字で書くと「大瑠璃」となり、名前の通り、頭から背中にかけて広がる光沢のある鮮やかな瑠璃色の羽毛がが美しいですね!
オオルリは顔やくちばしは黒くて腹部は白いため、鮮やかな瑠璃色がよく映えており、その美しさから「青い宝石」とも呼ばれています。
1年を通して市街地などでよく見かけるスズメやカラス、ハクセキレイなどと違い、オオルリは九州より北の地域にやって来る「夏鳥」です。
「夏鳥」とは、「日本が春になり昆虫などの食べ物に困らなくなった頃にやって来て繁殖し、秋になると南方の国に移動し冬を越す渡り鳥」のことです。
つぎは、そんなオオルリはどこを生息地にしているのかについてお伝えします!
オオルリはどこらへんを生息地としているの?
オオルリは渡り鳥です。
繁殖期には中国北部、ウスリー川近辺、朝鮮半島、日本に分羽しています。
日本では南西諸島を除く全国で10月頃まで見られます。
南西諸島の方には残念なお知らせですね…
越冬の時期にはインドシナ半島、大スンダ列島、フィリピンといった地域に渡ります。
分布が分かるとどこに行けば見られるかはっきりわかって便利ですよね!
住む場所が分かれば勿論美しい鳴き声が聞きたくなります。
次はオオルリの鳴き声についてです!
オオルリの鳴き声(さえずり)の特徴は?
オスは繁殖期になるとメスの気を引くために「ピールーリー、ジジ」とさえずります。
このさえずりはとても美しく、これを聞くためにオオルリの繁殖期である6月から8月にかけて、彼らの生息地に足を運ぶという人も結構います。
ちなみにですが、このオオルリにコマドリとウグイスを合わせて「日本三鳴鳥」と呼ばれています。
次は、オオルリの雛の特徴をお伝えします。
オオルリの雛(幼鳥)の特徴は?
オスは生まれたときから鮮やかな瑠璃色なのかというとそうではなく、2年から3年かけて美しさを磨いていくんです。
幼鳥時には雌雄同色で育ち雌雄の区別は難しいでしょう。
というのもオスの鮮やかな瑠璃色は外敵から狙われるリスクが高いんです。
出る杭は打たれるという言葉通りですね…
そのため飛行や独り立ちに十分な実力の付かないうちはメスと同じ色なんです。
ではメスの色はオスとどう違うのでしょうか?
次は、オオルリのオスとメスの違いをお伝えします。
オオルリのオスとメスの違いは?
鮮やかな青が特徴的で美しいオスのオオルリですが、メスも同じように派手な外見なのでしょうか?
結論からいうと、オオルリのメスはオスとは全く違う外見をしています。
鮮やかな瑠璃色が特徴的なオスに対して、メスは褐色の羽毛に覆われて、ちょっと地味な印象です。
しかし、どうしてこうもオスとメスの外見が異なるのでしょうか?
それは、「オスがメスに気に入られるため」です。
オオルリが生きている一番の目的は、何といっても「自分の遺伝子を次の世代になるべくたくさん伝えること」ですが、
オスとメスが出会ってつがいになり、雛を育てていくための相手を選ぶ権利は、メスだけにあります。
つまり、いくらオスが「僕を選んでよ!」とアピールしても、メスが気に入ってくれなければ、そのオスが子孫を残すことは絶望的になってしまうのです。
そのため、繁殖期になると数多くのオスがメスに気に入られようとアピールしてきますが、
メスはその中から一番美しく自分や雛を守ってくれそうな強いオスを選びます。
その決め手になるのが、「見た目の美しさ」です。
オオルリの求愛アピールは森林の中で行われますが、そのときに森林と同系色ではせっかくアピールしていてもメスには伝わりません。
そもそも、視力がそんなに良くないので視界にすら入らない恐れがあります。
だから、オスは瑠璃色の派手な外見で一生懸命「自分は他のオスとは違うよ!」とアピールするのです。
そして、その熾烈な戦いを勝ち抜いた選ばれしオスがメスとつがいになり、雛を育てていくのです。
オスの美しい見た目にはこんな理由があったのですね。
モテるオスがいれば、その影にモテないオスがいるのは世の常…。
厳しい現実を知ったところで、次はオオルリが何を食べているかを紹介します。
オオルリは何を餌にしているの?
オオルリは昆虫や果実を食べています。
昆虫においては飛翔しているものを捕食するように狩猟能力が高いようですね!
クモも食べるようですがクモを食べるオオルリはあまり見たくありませんよね…
好む生息地が渓流のような緑の多い場所なので無理もありません。
食べ物が分かったら次に気になるのは家ですね!
つぎは、オオルリの巣はどのような特徴があるのかを見ていきましょう!
オオルリの巣の特徴は?
色んな鳥がそれぞれのこだわりを持って巣を作りますがオオルリのこだわりはまた一段階上を行きます。
オオルリは決まったコケを使って巣を作るこだわりを見せます。
それはトヤマシノブゴケというコケで日本で巣を作るオオルリの定番になっているから驚きです。
卵を置く部分にはそのコケが50~70本という数が使われていて並外れたこだわりを持っていることが分かりますね!
先の写真でも見た通りオオルリは非常にキレイな鳥です。
巣までこうこだわりを見せられると飼ってみたくなる人も多いのではないでしょうか?
次は、オオルリは飼育できるのかについてお伝えします!
オオルリをペットにしたい!飼育できるの?
見た目もさえずりも美しいオオルリは、鳥類が好きな人からも人気も高く、ペットにしたいと思う人は多いようです。
それを裏付けるように、かつてオオルリはキビタキ、コマドリ、ミヤマホオジロと共に「和鳥四種」と呼ばれ、多くの人がペットとして飼育してきた歴史があります。
しかし、現在では、野鳥であるオオルリをペットとして飼育することは鳥獣保護法により禁止されています。
なお、禁止されていているのにも関わらず、オオルリを違法飼育する人は毎年ちらほらいるようです。
ケガしている個体を保護したという話も見かけますがまずは動物病院のような然るべき場所に相談してください!
こんなにキレイな鳥なのに飼えないのは歯がゆいという方も多いとは思いますが仕方ありませんね。
気分を変えて、オオルリの繁殖期を見てみましょう!
オオルリの繁殖期はいつなの?
オオルリの繁殖期は6~8月です。
夏鳥として日本に渡ってくるオオルリを見られるのはこの期間だけということですね!
バードウォッチングをするにおいて繁殖期程目安になるものはありません。
是非この時期を狙って美しいオオルリを見つけてくださいね!
オオルリの生態にも大分詳しくなってきたのではないでしょうか?
次は、オオルリの寿命を見てみましょう!
オオルリの寿命はどれぐらいなの?
オオルリの平均寿命は飼育されている個体で5年ほどです
平均ですのでピンからキリまでですが5年と聞くとずいぶん短く感じてしまいます…
ですがこれでも飼育個体の例です。
生き抜くこと自体が厳しい野生の世界では1年生きるものの方が珍しいという鳥もいます。
人間にはわからない野生の世界ですから想像を絶する危険がいくつも待っているのかもしれませんね!
次で最後になりました!
最後は、オオルリは英名をお伝えします!
オオルリは英語でなんていうの?
オオルリの英名は「Blue-and-white Flycatcher」です。
「Flycatcher」はヒタキ科の鳥の総称でこの言葉の前につく言葉でどんなヒタキ科の鳥かを表しているようですね!
それにしても国が違うだけでこんなにも名前の付け方が変わるから文化は面白いですね。
最後の項目の紹介が終わりました!
オオルリについてずいぶんと詳しくなったと思います!
それでは最後に、これまでのおさらいをしていきましょう。
オオルリのまとめ!
いかがでしたでしょうか?今回お伝えした重要なポイントは11つありました。
覚えているでしょうか?1個づつ振り返っていきましょう!
それでは今回はこれで失礼します。
最後までご覧いただきありがとうございました!
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